目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト
目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト 2枚目
目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト
目指すは共存できる未来|アフリカマナティー保全プロジェクト 2枚目

支援総額

2,182,000

目標金額 1,700,000円

支援者
182人
募集終了日
2023年10月22日

    https://readyfor.jp/projects/manatee2023?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note
2023年09月13日 08:00

マナティーってどんな動物?

みなさんは、マナティーのことをどのくらい知っていますか?

 

マナティーは水の中で暮らす水生ほ乳類です。

体の大きさは3メートル以上、体重は300kg以上と、とても大きな動物です。

 

海牛類のマナティー科に分類されていて、全部で3種類です。

それぞれ、ウェストインディアンマナティー、アマゾンマナティー、アフリカマナティーです。

 

ウェストインディアンマナティーには2亜種が分類されていて、フロリダマナティーとアンティリアンマナティーがいます。

 

日本には、同じ海牛類に分類されるジュゴンが暮らしています!

 

アマゾンマナティー
写真はアマゾンマナティー(©️Mumikikuchi)

 

日本では、まだまだ知名度が低い動物ですが、私たちは4つの水族館で、マナティー全3種に出会うことができます。

 

また、水族館では仲間のジュゴンにも出会えるので、おそらく世界で唯一、海牛類全種に出会える国ではないでしょうか!

 

熱川バナナワニ園(アマゾンマナティー)

 

新屋島水族館(ウェストインディアンマナティー)

 

鳥羽水族館(アフリカマナティー、ジュゴン)

 

沖縄美ら海水族館(ウェストインディアンマナティー)

 

 

暮らしている場所はどこ?

 

マナティーもジュゴンも、あたたかい地域に広く分布しています。

 

マナティーは海から川まで暮らしています。

 

完全に淡水に適応しているのは、アマゾン川の固有種のアマゾンマナティーです。

 

ちなみに、ジュゴンは海水適応種で、海にしか暮らしていません。

 

海も川もどっちも行き来できるなんて、おもしろいですよね。

 

マナティーとジュゴンの分布図(©️マナティー研究所)

 

 

食べものはなに?

マナティーは水面に浮いている浮草などをよく食べます。

 

そして、ジュゴンは水底に生える海草を食べます。

 

注意したいのが、海藻(かいそう)を食べる、のではなく、海草(うみくさ)を食べる、というところです!

 

実は、このような食べものの違いで、マナティーとジュゴンの見た目も違っています。

 

 

頭の骨のちがい(©️マナティー研究所)

 

頭の骨をマナティーとジュゴンで比べてみると、鼻から先の曲がり具合が大きく違いますね。

マナティーと比べて、ジュゴンの方が、下にある海草を食べやすいように、鼻から先がぐいっと下に伸びています。

 

 

左がマナティー、右がジュゴン(©️マナティー研究所)

 

 

胸びれをよく使う

 

水族館でマナティーにあったことがある人は、彼らが胸びれをよく使うことに気づいたでしょうか?

 

これは、マナティーの胸びれには肘(ひじ)があるからなんです。

 

マナティーは、胸びれを使って植物を口もとまで運んだり、底をはったり、することができます。

 

ジュゴンの胸びれには肘がないので、マナティーのように動かして使うことはありません。

 

胸びれのちがい(©️マナティー研究所)

 

 

まるい尾びれが特徴

 

マナティーは、ボートのオールのような丸い尾びれをしています。

 

ジュゴンは、イルカやクジラのような切れ込みの入った尾びれをしているので、尾びれを見ればマナティーとジュゴンを見分けることができます。

 

尾びれのちがい(©️マナティー研究所)

 

 

絶滅の危機

 

マナティーは全種で、IUCNレッドリストデータのVU(絶滅危急種)に指定されています。

仲間のジュゴンも同様に、VUに指定されています。

 

 

https://www.iucnredlist.org/

なぜマナティーの数が減ってしまったのか?その理由は、種類や生息している地域でそれぞれ違っています。

 

アマゾンマナティーでは、丈夫な皮膚を工業用製品に使うために、過去に大乱獲がされてしまいました。そして、法律で保護されている今もまだ、食べるための密漁が続いています。

 

アメリカのフロリダ地域に暮らすウェストインディアンマナティーでは、人間のレジャーボートとの衝突事故で、たくさんのマナティーが命を落としています。

また、最近大きなニュースになりましたが、フロリダ地域のマナティーたちが大量死した原因として、水質汚染が挙げられています。

 

そんな中、今回のプロジェクトで保全活動を行なっているアフリカマナティーでは、なぜ数が減ってしまったのか、具体的な理由がまだわかっていません。それだけ調査や研究が行われていないということです。

 

数が減ってしまった原因の一つが、発電のためのダム建設だと考えられています。

マナティーの暮らしている川には発電のためのダムがたくさん建設されているので、それで生息地が分断されてしまいました。ダムに巻き込まれて死亡することもあるし、ダムの付近で行き場のなくなったマナティーが密漁者に狙われることもあります。

 

他にも、魚をとるための網に絡まる混獲なども数が減っている原因として挙げられます。

 

前回のクラウドファンディングでは、マナティーの保全対策として、漁網への混獲を防ぐ方法を漁師さんに伝える努力を進めました。

 

混獲で死亡したアフリカマナティーの子供(©️AMMCO)

 

 

さらに、アフリカ地域では、「マナティーが魚を食べる」と考えられています。

 

これまでの研究では、マナティーのフンから魚の痕跡が確認されたことがありますが、魚を主に食べているかどうかは、まだはっきりとわかっていません。

もしかしたら、草を食べている時に、死んだ魚も一緒に食べてしまっただけなのかもしれません。

 

しかし、アフリカ地域では、マナティーは魚を食べる、と考える人たちが多く、特に漁師さんたちにとって、マナティーは魚を横取りする邪魔な動物、という印象もあります。

 

そのため、マナティーを見つけたら積極的に殺すこともありました。

 

こうした誤解を解くためには、環境教育が重要となっています。

 

 

共に生きていくために

このように、それぞれの種類や住んでいる地域によって、マナティーたちの抱えている問題は違っています。だけど、そのほとんどが人間活動の影響だとわかっています。

 

マナティーを守って一緒に生きていくためには、私たち人間が、マナティーに一歩譲っていくしかありません。

ちょっと我慢する、ちょっとやめる、ちょっと気を遣う、そういうことが保全への大きな一歩だと思います。

 

フロリダマナティーの母子(©️福田幸広)

 

 

日本にいないマナティーにどうしてそこまで注意を向けなくてはいけないのか?

 

そう感じる方もいらっしゃるかもしれません。

 

けれども、生態系の複雑なつながりというのは、私たち人間にはわかっていない部分が多くあります。日本にいない動物だからといって、無視していいとは考えられません。

 

何より、私たちは、マナティーという動物に出会い、彼らについて知り、大切に思う気持ちから、どうしたらマナティーと一緒に生きていけるだろう、と具体的に考えて行動することに繋がっています。

 

地球課題である「生物多様性を守る」というのは、あまりにも大きなテーマで、何から始めたらいいかわからなくなります。

そこで、私たちがお勧めしているのは、マナティーのような「推し生物」を見つけることです。

 

自分が好きな生きものや植物など、推し生物を見つけて、彼らについて調べてみるのはどうでしょう。そうすれば、どうやって守ったらいいのか、具体的な方法が見つかるかもしれません。

 

生きもののために何かしたいけど、どうしていいか分からない、という方はぜひ、推し生物を見つけて、それらについて知ることから始めてみるといいと思います。

 

そうすれば、わたしたちの日々の生活が、生きものたちや、彼らの暮らす環境に繋がっていることが見えてくると思います。

 

私たちがマナティーを通して生物との共存を考えているように、皆さんもぜひ、大好きな生きものを見つけて、推し活してみませんか?

 

 

リターン

3,000+システム利用料


リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

グッズ等をお届けしない分、いただくご支援をできるだけ多く現地での活動や環境教育の実施のために大切に使わせていただくコースです。

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

5,000+システム利用料


マナティーと一緒コース

マナティーと一緒コース

繁田穂波(水棲生物画家)氏によるオリジナルイラストをつかったグッズです。

・繁田穂波デザインのステッカー
・繁田穂波デザインのポストカード

カメルーン在住のイラストレーター(Annick MHT)によるイラストをつかった
・オリジナルデザインのデスクトップ画像

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
6
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

3,000+システム利用料


リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

リターンご不要な方へ/応援コース(3,000円)

グッズ等をお届けしない分、いただくご支援をできるだけ多く現地での活動や環境教育の実施のために大切に使わせていただくコースです。

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月

5,000+システム利用料


マナティーと一緒コース

マナティーと一緒コース

繁田穂波(水棲生物画家)氏によるオリジナルイラストをつかったグッズです。

・繁田穂波デザインのステッカー
・繁田穂波デザインのポストカード

カメルーン在住のイラストレーター(Annick MHT)によるイラストをつかった
・オリジナルデザインのデスクトップ画像

- - - こちらもお届け - - -

・お礼のメール
・公式HPにお名前掲載 ※希望者のみ

申込数
6
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年3月
1 ~ 1/ 31


最近見たプロジェクト

もっと見る

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る