
寄付総額
目標金額 4,800,000円
- 寄付者
- 301人
- 募集終了日
- 2024年4月26日
銅鎚による隕鉄の鍛延-驚きの連続-
相性のいい隕鉄を得ることが大変難しく苦闘の連続です。一つの産地の隕鉄でも、炉の中で赤らめて鍛えると素直に伸びるものもあれば、砕け散るものもあります。隕鉄を加工した古代の鍛冶師も間違いなく同じような場面に出会ったに違いありません。
とはいえ、着々とプロジェクトは進んでいます。
プロジェクトメンバーの一人、広島の三上高慶刀匠には6本の銅の鎚を工房でご覧に入れました(写真1)。このプロジェクトで復元に取り組んでいる隕鉄製鉄器は、その多くが青銅器時代のものであり、そのため鎚は銅製を想定しなければならないからです。三上さんは「これ良さそうだね」と普段使っている鉄槌と同じくらいの重さである1.8kgと1.3kgの銅鎚2本を手にされました。早速、炉に火を入れ、隕鉄を熱し、その銅鎚で鍛えると隕鉄が変形し、きれいに伸びるのです。三上さん曰く「使いやすいね」(写真2)。驚きました。ただ鉄鎚の場合だと鍛えたあとの反動が強く、鎚が自然に振り上がるが、銅鎚の場合は反動がなく、腕の力で振り上げなければならないそうです。刀匠の力、技と道具の連動をその場で言葉にしていただき、感激しながらメモをとりました。もっとも三上さんは作刀の際、微調整の部分で銅鎚を使った経験をお持ちということでした。これ以外にもいろいろなお話をおうかがいしましたが、秘技かもしれないので許可をとってからいずれご披露することとしましょう。
さて隕鉄加工の様子について一例を紹介します。三上さんにカットした状態で入手した700gの新疆アルタイ隕鉄(写真3)を鍛えていただきました。幾何学的なウィドマンシュテッテン組織が美しい隕鉄です。これを銅鎚で鍛打し、今後の加工が容易になるように立方体に整形されました。その重さは500g。つまり200gが固まらずにそぎ落とされ、不純物として排除されたのです。この作業によってあのウィドマンシュテッテン組織はどうなったのでしょうか。そのままの形で残っているのか、それともなくなってしまったのか。その様子を観察するために砥石で研磨し、エッチングしてみてみました。すると鏡のようにきれいな面に曲線的な模様が浮き出ているではありませんか(写真4)。直線が組み合わさった幾何学模様は刀匠が振るう銅鎚からの力が加わって変形し、波のような模様に生まれ変わったのです。その模様はダマスカス鋼のそれを彷彿とさせます。ダマスカス鋼は鍛造後のウィドマンシュテッテン組織を再現したものなのか、と考えてみたくもなります。
また炉内で赤くなった隕鉄の表面からは、全面ではなくスポット的に白い煙が出たり、泡が出るような場面もありました。不純物が気化しているものと思われます。そして独特のにおいもします。
このように不純物を絞り出し、いかようにも加工しやすい立方体にして素材化し、次の鍛造による造形の段階に進みます。
ギフト
5,000円+システム利用料
「人類・鉄創世記」プロジェクト A:5千円コース
●寄附金領収証明書
●プロジェクトリーダーからの感謝のメール
※領収書(寄附金領収証明書)の発行日は、原則としてREADYFOR株式会社より愛媛大学に寄附金が入金される6月10日を予定しております。その後領収書を発行・郵送し、皆様のお手元に届くのは、2024年7月末頃を予定しております。
- 申込数
- 56
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年12月
10,000円+システム利用料
「人類・鉄創世記」プロジェクト B:1万円コース
●寄附金領収証明書
●プロジェクトリーダーからの感謝のメール
●プロジェクト成果パンフレット(PDF)
●プロジェクト成果パンフレットへのお名前掲載(希望制)
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- 申込数
- 167
- 在庫数
- 制限なし
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- 2025年12月
5,000円+システム利用料
「人類・鉄創世記」プロジェクト A:5千円コース
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10,000円+システム利用料
「人類・鉄創世記」プロジェクト B:1万円コース
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- 申込数
- 167
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年12月

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