解説　第1回「地上絵の種類」

こんにちは、NAPRAです。

お盆休み、いかがお過ごしでしょうか？

 

今回から不定期連載で地上絵に関して解説していきます。

第1回は「地上絵の種類」です。

 

ナスカ台地に描かれた地上絵は、３つのタイプに分けられます。

  

1．直線の地上絵 

全⻑1キロ以上の⻑いものがある⼀⽅で、10メートル以下の短いものもあります。

 

  

 

2．幾何学的な地上絵

 ⽅形・三⾓形・渦巻き形などがあります。⼩さいものは全⻑5m以下ですが、500メートルを超える巨大なものもあります。

 

 

 

3．具象的な地上絵

 

線タイプと面タイプの2種類があります。

  

①線タイプ

 

線タイプのものは、ナスカ台地とその周辺部に約50点分布します。

 

 

 

これらの全長は平均90メートル程度です。この巨大な地上絵は儀礼を行うための広場で、野生動物（鳥、猿、クモ、トカゲ、魚、鯨、シャチ）、植物（花、海草、樹木）、道具（糸、針、止め針）などの形をしています。これらの地上絵は、ナスカ台地の両端部に描かれましたが、特にインヘニオ河谷と接するナスカ台地の北端部に多く分布しています。　

 

 

 ②面タイプ

 

面タイプのものは、ナスカ台地とその周辺部に350点以上も分布しています。全長の平均は約9メートルです。

 

人間、野生動物、家畜化されたラクダ科動物が描かれています。これらの地上絵は、少なくともナスカ早期（紀元前100年～紀元100年頃）には制作されたことが分かっています。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 次回の解説は「地上絵の描かれ方」です。

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