性暴力被害者の法的プロセスを支援するための取り組み

＜法廷で証言する子どもの裁判に同席する付添犬＞

NFHCCでは、性暴力被害を受けた子どもに法廷で寄り添う付添犬「コートハウスドッグ＠」について知っていただくための研修をお手伝いしました（2018年）。性暴力救援センターに関わる支援スタッフや弁護士さんなどが参加され、「付添犬」活用に熱いディスカッションが展開されました。その後、この取り組みは、認定NPO法人子ども支援センターつなっぐの付添犬事業として、法廷で証言する子どもの裁判に同席するなど、これまでに100回以上の活動をして子どもたちを助けています。

＊「コートハウスドッグ」はつなっぐの商標登録がされています。

日本福祉大学東海キャンパスにて（2018年）

つなっぐ提供

＜刑事司法手続き課程を伴奏するISVA導入＞

内閣府の2020年の調査によると全国の性暴力被害者のためのワンストップ支援センターに相談後警察の相談できた被害者の割合は3.9％でした。

NFHCCでは、何とか性暴力被害者を法的プロセスにつなげるために、刑事司法手続き過程において被害者に寄り添って支援するイスバ（ISVA: Indepenndent Sexual Violence Advisor)と言われる英国生まれの支援スタッフ養成と導入を始めました。現在日本には私たちを含めて15名がISVA受講終了しました。今後、子ども・若者の司法手続きのサポートとして、付添犬の派遣をお願いすることもあるかと思います。

英国認定ISVAトレーナー

Alison Eatonさん（向かって右）：英国の警察に30年間勤務してきた元上級警察官

Ceri Fowlerさん（向かって左）：DV・性暴力に関連した医療サービスに20年以上の経験

2019年　オンラインワークショップ（募集150名）

2022年　16名がオンライン１０日間研修を受けた後、トレーナーのお二人が来日して面接試験の後、修了証をいただきました（写真）。