国立環境研究所

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絶滅危惧種の多様性を未来に残すため、細胞保存のタイムカプセルを！

国立環境研究所

2023年07月01日 21:00

死亡した原因を知る意味をもう一度。

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こんにちは、生物広報です。

国立環境研究所のタイムカプセル化事業で凍結保存されている細胞の多くは、交通事故や人工物への衝突事故など、人為的な要因によって死亡してしまった動物たちから採取されたものです。

毎日のように回収される死亡個体は、各地の環境省地方事務所、動物園、保全活動を行う団体等を通して国立環境研究所に届きます。

先日、死亡個体を送ってくださる地方環境事務所の方とお話した際、

「国立環境研究所に送ることで、その個体の死因をフィードバックしてもらえる。交通事故だったのか病気によるものなのか。死亡した理由を知ることで、私たちが保護した個体の履歴も分かるし、その後の保護活動に役立つ。」という話を聞かせてもらいました。

正直に言うと、研究所にいると日々の作業、保存事業のみに目が行きがちです。
でも、保全現場の方々からするとその個体は地域生態系の大切な仲間。タイムカプセル化事業が、保全現場と共にあるということを再確認する瞬間でした。

ヤンバルクイナの親子（提供：NPO法人どうぶつたちの病院沖縄）

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