道路の幅、見通しと速度の関係

2007年、イギリスの住宅街で空間的条件が車の速度に与える影響が調査されました。結果以下の２点が速度に影響が与えることが明らかになりました。

 

○見通しの良さ

○道路の幅

 

感覚的に当然ですが、見通しが良く幅の広い道路の走行車のスピードは高くなる事は明白です。

 

例 : グラフによると幅が7mの道路で120mの見通しがあると平均速度は時速32kmです。85パーセンタイル速度（遅い速度から85%の車の速度の上限値 - 制限速度を決める際の基準とされる）は時速56kmになります。（グラフのスピードはマイル表示）

 

日本の生活道路は、制限速度の値を決定する際に幅員や見通しなどをあまり考慮していない可能性があります。なので、幅員が広く見通しが良い通りにも関わらず30キロ制限の道路が発生し実勢速度との乖離が生まれます。このような通りは住宅に近いにも関わらず実勢速度が高くロードキルが発生しやすいので特に注意が必要です。