【第4弾】筑波大デジタルネイチャー研究室|研究活動支援プロジェクト
【第4弾】筑波大デジタルネイチャー研究室|研究活動支援プロジェクト

寄付総額

6,565,000

目標金額 6,000,000円

寄付者
188人
募集終了日
2023年10月31日

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2023年10月23日 17:59

\ 残り8日!/【Vol.24】メンバーからのメッセージ〜 鈴木一平

第24弾は,カメラやディスプレイなど映像と人についての研究をしている鈴木一平さんです!

 

デジタルネイチャー研究室の活動への温かいご声援を賜りましてありがとうございます!

 

クラファンも残り日数わずかとなってまいりました!終了まで残り8日です.現在までに85人の方から379万円を超えるご寄付をいただいております.誠にありがとうございます.あと220万円のご支援で目標達成が実現します.みなさまどうかご支援をよろしくお願いいたします.

 

私たちの研究に対する情熱と、その成果を国際的な舞台で共有するための挑戦が、あなたの支援によって実現しています。この素晴らしい旅に、更に多くの人々を巻き込むことで、一緒に新しい歴史を築いていきたいと思っています。

この活動やクラファンの情報を広めるお手伝いをしてくださると幸いです。

 

ラボメンバーからのメッセージを掲載いたします。

 

 

Designshp 2021 で登壇する,執筆者の鈴木一平の写真。
Designship 2021 登壇時の写真: https://twitter.com/i/events/1451511576381440002 

鈴木一平 情報学学位プログラム博士後期課程3年次

Ippei Suzuki(Ph.D Student)Webサイト

 

こんにちは!鈴木一平です。新しい映像装置や新しい映像の使い方を通じて人間の世界の見方や体験がどのように変わるのかに興味を持っています。学会発表など研究の発信が大好きです。

 

ご支援いただいている皆様,本当にありがとうございます。うれしいです。

 

今回のクラウドファンディングでいただいた寄付金の主な使途は,学生が海外の学会で発表をする際の旅費支援です。実は私1年以上休学しており,最近の自分の研究!なお話を書けず… そこで本記事では,過去何度か学会発表をした経験から「なぜ,学会発表で渡航することが必要なのか」をお伝えできればと思います。

 

研究発表のさまざまな場について

まず,研究発表の場としてはざっくり分類すると「学術雑誌(ジャーナル)での論文発表」「学会での発表」が主になります。後者の論文は「学会出版物(プロシーディング)」として公開されます。

 

我々デジタルネイチャー研究室(以下,DNG)が取り組むコンピュータサイエンスの分野では,学会発表がかなり活発に行われています。そのなかでも DNG が提出するのは国際会議が多く,日本で開催されることもありますが国外で開催されることが多いです。例えば今年の SIGGRAPH 2023 は,アメリカのロサンゼルスで行われました。今回ご支援をお願いしているのは,この学会に参加して発表を行うための交通費や宿泊費といった旅費が主な使途となっています。

 

ちなみに,学術雑誌と学会出版物の関係性や様々な場面での扱いについては分野によって異なりますが,ここでは詳細な説明は割愛します。また,ジャーナルに掲載すると付随して学会発表できるジャーナルや,その逆など,例外もあります。

 

学会に参加する意義,集まることの重要性

学会での発表にはさまざまな形式が用意されており,「口頭発表」「ポスター発表」「デモ発表」などがあります。各地の研究者が物理的な空間に集まることで,様々な議論が行われるのが大きな特徴です。口頭発表だけの参加であっても,発表時間の質疑応答にとどまらず,休憩時間や懇親会,昼食や夕食までさまざま会話をする機会を得ることができます。

 

学会発表をする執筆者
SIGGRAPH 2016 にて

 

「集まること」のメリットが最も発揮されるのが,デモ発表です。学会によって形式はさまざまですが,デモ会場にそれぞれの研究がブースを構えて展示を行い,来場者に実演をしたり議論をしたりするというのが大枠です。DNG がこれまで参加した学会の中で,最も規模が大きいのは SIGGRAPH で,会期のほとんどの時間常にブースがオープンしているという状態です。

 

初めて鈴木がデモ展示を行った Optical Marionette (SIGGRAPH 2016) を例にあげると,参加者が一人ずつヘッドマウントディスプレイを装着して歩くという,回転率のあまり高くない展示にもかかわらず,700人以上が実演に参加しました。

 

https://www.slideshare.net/exilias/optical-marionette-graphical-manipulation-of-humans-walking-direction-uist-2016

 

このような大規模なものから,2〜3時間でデモ展示が終わるものまでさまざまですが,実物を見せてることでとにかく議論の質が高くなります。想像や映像のみをベースとして話すのとは,研究のアプリケーションへの理解の早さと精度が段違いです。

 

ちなみに,以前書いたデモ展示の投稿から学会当日までの流れをまとめた記事があるので,興味のある方は下記もご覧ください…!

 

SIGGRAPH/SIGGRAPH Asiaデモンストレーション展示の舞台裏
SIGGRAPH/SIGGRAPH Asiaデモンストレーション展示の舞台裏 https://1heisuzuki.hatenablog.jp/entry/2017/12/15/235821

 

 

2020年,学会の形も大きく変化し,デモ発表は困難を極めた

ICCHP-AAATE 2021 にて,発表前リハーサルの様子。WebExのスクリーンショット。
ICCHP-AAATE 2021 にて。ハイブリッド開催で,鈴木はオンライン参加(事前録画発表+リアルタイム質疑応答)

 

2020年に入り,世界はこれまでと大きく変わってしまいました。学会も Zoom や Webex といったビデオ会議ツールを使ったオンライン開催へと切り替えられました。口頭発表については,学会への参加のハードルが下がり,これまで参加が難しかった人でも参加ができるようになったと思います。お金の面で言えば,学会参加費くらいしかかからないようになりました。移動の時間もかからないし,画面が近くなって資料は見やすくなりました。(ただ,時差の大きい学会では午前3時に発表…ということがありそれはそれで大変でした)

 

しかしデモ展示にはかなり厳しかったと思います。物理的な物,ハードウェアを触ってもらうということはできないため,映像越しに説明するのが基本になります。鈴木が参加した範囲では,インタラクティブ性は多少あるものの,現地開催での展示のような議論の進み方や多くの人に体験してもらう感じはまったくありませんでした。研究によっては「でも,実際見てみないとわからないしなぁ」という雰囲気になってしまいますし,ざっくばらんにいろんな人と話すというのは,現状のビデオ会議ツールでは困難でした。議論の難しさについてはポスター発表も同様だったと思います。

 

また,口頭発表についてもオンライン開催による先述のメリットはあったものの,現状のビデオ会議ツールでは,質疑応答以外で深い議論に発展することは難しかったと思います。

 

復活しつつある現地開催の学会と金銭面での課題

2022年ごろから現地開催の学会が復活しつつあります。参加者が現地かオンラインかを選べるハイブリッド開催が多いように感じます。鈴木はまだ2020年以降の現地開催の学会へは参加していませんが…航空券や宿もかなり高騰していて,円安の影響もうけて下手すると倍以上かかることもあるようです。さらに,2022年春の時点でも現地参加しか選択肢はない,という学会もありました。


以前はどのように学会参加の費用を工面していたかというと,自分の研究費を持たない学生の場合は,主に大学全体からの学会発表支援を活用するのに加え,超えた分はそれと合算可能な研究費から,難しい部分は自費,という形です。また,それらで支出可能だったのは(支出していたのは),学会そのものの参加費・交通費・宿泊費になります。現地での食事などは基本的に自費になります。


*なお,この学会参加費用の支出の制度・考え方・状況は大学や研究室によって大きく異なると思います。食費まで含め現地でかかった費用をすべて支出可能なところもあれば,航空券まで自費となっているところもあるようです。ここに記載したのはあくまで DNG における例です。どこまで研究費から支出すべきか?という議論もあるかと思いますが,DNGが現状の仕組みの中で厳しく,それをなんとか解決できる方法はないか,ということで立ち上がったのがこのクラウドファンディングだと思います。また,研究プロジェクトや参加者の立場(教員なのか,研究員なのか,博士課程学生なのか,修士課程学生なのか,学部生なのか…)によっても異なります。

 

筑波大学の支援制度の活用

筑波大学全体からの学会発表支援の例としては,学部生まで広く応募可能なのが下記の「筑波大学海外留学支援事業(はばたけ!筑大生)海外学会等参加支援プログラム」で,地域によりますが上限15万円として旅費が支援されます。(東アジア5万円,東南アジア・南アジア・中央アジア・大洋州10万円,その他15万円)
https://ssc.sec.tsukuba.ac.jp/ies-top/go-abroad-top/scholarship-4-ga#4Kaigai


大学院生については,情報学学位プログラムでは下記の学会発表支援制度があり,年間で1人の上限21万円として支援されます。(実際には様々な計算により上限額が変わりります)
https://informatics.tsukuba.ac.jp/programs-courses/works-category/travel-grant/


2020年より前は,大変ありがたいことにこれらの筑波大学の支援制度の範囲内で収められることも多く,自己負担分も学生のお財布に比較的やさしい範囲で済むことがほとんどでした。しかし,現在の物価高の中でも,大学内の渡航費支援の金額は変わらないためとても厳しい状況が続いています。大学全体の予算が減少している影響もあるかもしれません。


また,研究を行いながら学生が稼げるお金の範囲(研究とお金を稼ぐための仕事の時間や体力の使い方のバランス)にも限界はありますし,さまざまな状況の学生がいることを考えると,研究費で捻出可能な幅を可能な限り広げることで,より多様な学生の多様な研究を学会で発表できる機会を設けられるというのではないかと考えます。

 

多様な研究を有意義な形で発表してくために

この3年あまりを経て,現地で集まることの重要性については,学会に限らず多くの場面でみなさまも実感されたのではないでしょうか。そして自分自身,学会に参加することで自分の人生に大きな影響を与えたと思っています。これからもより多くの学生が,現地での学会発表をこれからも積極的に末永く行っていくべく,ぜひご支援いただけますと幸いです!なにとぞ,よろしくお願いいたします!

 

主なプロジェクト

Unphotogenic Light(Display Week 2018 など)

image.png

プロジェクトリンク: https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/2017/07/unphotogenic-light/

 

Gushed Light Field(Augmented Humans 2017 など)

プロジェクトリンク:https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/2016/08/glf/

 

 

See-Through Captions(ASSETS 2021 など)

プロジェクトリンク:https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/2021/02/see-through-captions/

 

\ メディア掲載情報 /

NewsPicks WEEKLY OCHIAI シーズン5「落合研のデジネな学生生活」

こちらの番組にて,デジタルネイチャー研究室に所属する学生の研究紹介などを特集していただきました!

NewsPicks本編(75分):https://newspicks.com/live-movie/2819

YouTubeダイジェスト版:

 

研究室概要

名称 : デジタルネイチャー研究室

代表者 : 准教授 落合 陽一

所在地 : 茨城県つくば市春日1-2

研究内容 : 波動工学、デジタルファブリケーション、人工知能技術を用いた空間研究開発

URL:https://digitalnature.slis.tsukuba.ac.jp/

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●学会発表の報告書(PDF)

※オンラインワークショップ:ライブ配信で実施し、アーカイブ配信も行います。2024年1月中旬〜2024年6月末までの間で1回の実施を予定しております。詳細は2023年12月末までにご連絡いたします。

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