それぞれの"OMOIDE"〜子育てに奮闘する新米ママ優子の場合

最近、娘の未来（みく）が生まれたばかりの新米ママの優子。

 

声をあげて笑う娘の未来を見るたびに、いままで感じたことがないような幸せにつつまれる一方で、ときどき、訳もなく不安な気持ちになる。

 

笑ったり眠ったりしている未来はまるで天使のようだが、ときどき癇癪を起こして泣き止まないときもある。そんな時、ついイライラとしてしまう自分に落ち込む日もある。夫の大輔はよく育児をサポートしてくれるが、仕事で遅くなることも多い。ずっと家にいて、社会から切り離されたように感じることも優子を不安にさせる。

 

SNSで繋がっている同年代の友達も多いが、我が子の写真をSNSに載せるのは気が引ける。誰かに悪用されるようなことがあると怖いし、なかなか子供を持てずにいる友人たちに見せびらかすようで悪いという気持ちもある。

 

さっきまで寝ていた未来が、いつの間にか目を覚ましてニコニコと優子を見ている。いつのまにか髪の毛もふんわりと伸びて顔つきもしっかりしてきた。差し出した手を握ってキャッキャと喜びの声を上げる。そうだ、無理することなんてないんだ。この子の笑顔があるだけで、それだけで十分じゃないか。

 

「わたしたち頑張ってるよね」

優子は未来の笑顔を写真に収め、"OMOIDE" を立ち上げる。

 

「ママは毎日幸せだよ。あなたも同じくらい幸せだったらいいな。いつか、あなたが大っきくなったら今日を一緒に思い出したいな。」

 

送信日は未来が小学校に上がる5年半後。宛先は自分と、それから夫の大輔にも。優子は笑顔で未来を優しく抱きしめた。今日という日が未来の宝ものに変わるその日を楽しみにしながら。

 

 

今日の感動を未来に贈るアプリ "OMOIDE" の応援を是非よろしくお願いします！

 

※このお話は、"OMOIDE" を応援してくださるみなさんの「こんな風に使いたい」という声を物語にしたものです。登場人物は実在の人物とは一切関係ありません。