【わっせ、わっせ。】

今日も朝からみんな、浄化槽を直すために働いてくれている。

思えばルワンダに来てから30年近く、必ずどこかで建築関係の仕事をしていた。ガテラも私もそれを学んだわけではなく、現場の人たちと一緒に喧々諤々やりながら、何となくコツをつかんできた。これは地震の少ないルワンダだからその状態で建物を建ててこられたのであって、日本のようにいつもどこかで地震が起きているような所だったら、やって来れなかっただろう。

長きに続いてやってきた建築は、下働きの人たちがいなかったら成り立たなかった。たたき上げの職人たちが必要なのはもちろんだが、その下で支えてくれたのが、力にものを言わせて動いてくれた人たちだった。

こんなふうに毎日自分の持っている力を使いながら、汗だくになって動いてくれるので、立派な筋肉がつかないはずがない。

何度も書いているが、彼らの筋肉には惚れ惚れする。そんじょそこらのジムに通って作られた筋肉ではない、正真正銘の鍛えられた筋肉なので、全くの無駄がなく、嫌味もない。

外ではセメントを流し込むために木を組んでいる音がする。金属的な音と違って、木に釘を打つ音は何だか心地良い。