北海道養老牧場巡りの旅　③

S牧場のお二人とお互いの話を色々としている中で、私の活動はバジガクさんに協力をしてもらっていると話をしたところ、「以前、うちの生産馬がバジガクさんに行ったんですよ。お聞きしていいのかわかりませんが、あの子はどうしているかわかりますか?」と聞かれました。
バジガクに行った際に何回か見たことがあり、競技会にも出ている子なので印象に残っていましたので、そのことをお伝えしました。
すると、「生産馬といってもオーナーが決まったら連絡することはできないし、引退した後はどうなるのかわかりません。無責任ですが、見て見ぬふりをするしかないのが現実なので、ある時からは追いかけることはしなくなりました。なので、引退後も元気に過ごしているということがわかっただけでも、とても嬉しいです。ありがとうございます!」
と、おっしゃっていました。

馬の世界は狭いと言いますが、奇跡的な繫がりがあることが多々あります。
今回のことも私がバジガクに出入りしていたことでその馬のことを知っていて、縁あってSさんの元に訪れたことで生産馬のことを伝えて喜んでくれた。
競走馬として引退後のことを良い形で知らせる橋渡しができたことに、温かい気持ちになることができました。

お二人で生産牧場と養老牧場としても経営されているため、朝から晩までやることはたくさんあるようでしたが、それでも何とか1頭でも馬のためになることをしたいという気持ちが伝わってくるアットホームな牧場さんでした。
「今日は時間が取れませんが、連絡先を教えますので今度はゆっくり遊びに来てください」とおっしゃってくださいました。
また北海道に行く楽しみが増えました。

Sさん、お忙しいところ見ず知らずの人間にも親切にしてくださり、色々なお話を聞かせてくださってありがとうございました!