
支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 780人
- 募集終了日
- 2024年1月31日
“軽井沢とフェアバンクスの二拠点” レラが得た自信、そして風格
フェアバンクス、旅立ちの日。
ニルスさんは相変わらず忙しい日々です。
私の旅立ちが真夜中(1:45am)ということもあり、その日も昼は動きます。
以前にもご紹介した元アラスカ州野生動物魚類局のクマ専門官のディックさんがニルスさんのところに来ました。

目的は6月26日に生まれてた子犬たちのパピーテストのためです。
今日はそのスタートの日で、ディックさんは子犬の試験官としてヘルプにきています。
テスト内容については、レラも無事出産すれば、実施しますので、今回はあまり説明しませんが、テストは生後56日目から開始。テスト時期はとても重要ですので、まったなしです。
大きく分けて2つ。
室内で行うAptitude Test と 屋外で行うWalking Testで、今回は室内テスト。試験は子犬たちが一度も会ったことがない人により、一度も入ったことがない部屋で1頭ずつ行われます。

私もタマの子犬たちを評価するときにニルスさんと行いましたが、レラの子犬たちのテストに備えて再度研修させていただきました。
心細かった試験が終わると、母犬も含めてみんなで試験会場に集結して試験で使われたものや音に自信をつけさせます。
それが終わると、レラも会場に入れてもらい、ディックさんにお別れの挨拶。
これを見てると、レラはもうすっかりアラスカの犬です!?
そして、これから飛行機に乗る前に十分に運動とおトイレをさせなくてはなりません。

(写真)左はおばあちゃん(タマの母)のソリダッド、右はお父さんのリオ
ニルスさんのところのベアドッグ全員(5頭)と一緒に約2時間半のお散歩に行きました。
その後、フェアバンクス国際空港いきました。
いざ飛行機に乗るとなると、行きのときの苦労がよみがえり、念には念をと、チェックイン前に再び約1時間30分のお散歩。

(写真)空港の近くを流れるタナナ川で(23時過ぎ)
そうフェアバンクスも白夜の季節は終わりかけています。ちなみに、24時すぎにはしっかり日が暮れます。
そして、本当のニルスさんとの別れ。

(写真)搭乗1時間前、ニルスさんと。
ニルスさんにこの3ヶ月半の間のお礼を述べて出発です。
手続き上の、そしてレラの体調面(自分は崩しましたが…涙、回復させました!)の準備は完璧に済ませました。
「よし、レラ行くよ」と、気を引き締めて、まずは手荷物検査。
行きのシアトル空港では、この手荷物検査で本当に苦労しました。
「あれ、レラがめちゃくちゃ落ち着いてる。」
検査されるときも、金属探知機を通過するときも、私が着衣を整えている間も…。行きのときとの変化を感じながら、少し時間があったので、シアトル便に乗り込む寸前、アリゾナへ帰るという老婦人と15分ほど話をしていたのですが、その時もじっと伏せて落ち着き払ってました。
さあ、飛行機に乗り込みます。
行きに少し怖がっていた搭乗口から機内に移動する際の揺れるトンネルも悠々と歩いてます。
そして、無事搭乗。レラはすぐに自分から伏せて、私を見つています。

その目はとても穏やかで、「もう知ってるよ、心配すんなよ」とでも言いたげです。
そして、テイクオフ。行きはどのフライトでも震えて、私はずっと撫でていましたが、今回はまったく震えてもいません。そして離陸後、15分くらいしたら、轟音の中、すやすや寝てるではありませんか。
約4時間のフライトの後、無事、シアトル国際空港に到着。
「大変お利口でした」と、お世話になったキャビンアテンダントさんが撫でてくださいました。

さて、行きはここで約12時間の待ち時間でしたが、今回は5時間。
行きよりかは短いがやっぱり長い。
レラもすぐトイレに行きたそうでもなく、さあ、どうしよう。「シアトルに到着して最初に渡ったメインターミナルに行くためのスカイブリッジを見に行こう。」

「もう3ヶ月半前か…。あのときは不安だらけで、あの通路をわたったよな~。」
次に、行きに散々だったシアトル空港内の色々絵柄でツルツル素材の床を歩き回ってきました。前回は多くの人が行き交う中、苦手な床に来ると尻尾が下がり、急にスピードダウンして、私を困らせていましたが、今回はまったく問題なしです。
「なんだ、この変化は…。すごい、レラ。」
今度の約11時間のフライトに備え、空港の外の公道脇の芝地におトイレに出します。

とてもスムーズにできました。
あまり早く空港内に入っても仕方がないので、しばらく空港前のバス停近くのベンチで休憩することにしました。やはりレラはめちゃくちゃ落ち着いてます。

色々なことに挙動不審になっていた往路のときとは大違い。
そして、いよいよフライトの時間が近づいてきたため、再度、手荷物とレラの検査を受けて搭乗口を目ざします。前回、あまりの不安から吠えてしまったシアトルのこの検査所も、やはり余裕の振る舞いでした。
いやもう、自信に満ちた、いや風格さえも感じる落ち着きでした。
そして、本当の難関「11時間のフライト」です。

どうなることか。。。これまでとは格が違います。
11時間、じっとしているなんて、人間でも大変ですよね。。。
離陸後、2時間ほどして食事の時間が始まるころ、レラの顔がちょっと不安げなってきました。
そして、キュンキュン鳴き出しました。

「何だろう。トイレは大丈夫なはずだが…ん~、まずいな」
ここまでは大人しくしていたものの、食欲には勝てませんでした。。。レラには機内で食べ物も水もあまり与えることができません。それどころか24時間以上ほとんど食べていません。
あまり与えると、羽田に着く前に便意を催し、もっとつらい思いをします。喉の癒やしも含めて氷が良いとキャリーさんから聞いていたので、CAさんに2時間おきくらいに3~4個届けてもらい与え続けました。また機内食でレラが食べられそうな物(フルーツや茹で野菜など)はすべてレラにあげました。持参した小粒のドライフードもちょいちょい与え続けました。
そうしていると、かなり落ち着いてきて、再び寝始めました。

私もなるべく水分を取らず、食べ物も食べずに来ましたが、しばらくしてどうしてもトイレに行きたくなりましたが、レラのいびきが聞こえたため、「今だ!」と。
意を決してトイレに(ほんの30秒)ダッシュ。
用を済ませて大急ぎで座席へ。
「よかった~」寝ていてくれました。
結局、11時間のフライトが終了するまで、トラブルはまったくなく、レラも落ち着いた状態で着陸しました。
その後はいよいよ動物検疫。
以前(9年前)、タマをアメリカから来たとき、入国審査を終え、荷物受け取り場にタマと歩いて出たときに動物検疫所の方に「何をしているんだ。すぐにクレートにしまいなさい」と怒られた悪い記憶が頭をよぎります。
すでに家畜防疫官と事前のやり取りはやってきたもののやはり不安。しかし、ここも前回の教訓を活かし、到着後の動きも事前に防疫官にお伝えしていたため、とてもスムーズでした。
そして、本来は渡航先から空で送ったクレートに速やかに入れてから検疫を開始するのですが、着陸機からなかなかクレートが届きません。
担当の防疫官の方が心配そうにしています。
なぜかというと、タイミング悪く、手荷物検査所では麻薬探知犬2~3頭が捜査中だからです。
防疫官から少し不安げに「レラちゃんは他の犬に対しては大丈夫ですよね。」と尋ねられました。
私は自信をもって「もちろんです!米国ではサービスドッグです。だから航空機に乗れているんです。心配しないでください。」とお伝えしました。
すると安心されたようで「わかりました。それでは、クレートに入れずにこのまま検査しましょう。」と、そのまま床にレラを伏せさせた状態で10分ほど検査をしていただき終了しました。
その間、麻薬探知犬とレラも目が合い、私もハンドラーと少し目が会いました。分野は違えど、同じ働く犬と力を合わせて作業をする者として、なんとなく心で通じ合えた不思議な空間でした。
空港でのすべての手続き、荷物の受取も終わり、レラもクレートに入り、到着ロビーに出ました。
「よしっ、帰ってきたぞ、レラ」

結局、私は一睡もできず、かなり疲れていたのですが、この瞬間、かなりの達成感がありました。
そして、記念に見知らぬ方に写真をとっていただきました。
そのまま、行きのフライト前にレラと歩いた空港近くの多摩川の河川敷に行き、レラをおトイレに出しました。
レラも落ち着いてトイレを済ませ、空を見上げると、飛行機が通過していきます。

渡米前の3月下旬から3度ほど、レラに航空機の音を慣らすために松本空港に練習に行ったのを思い出します。
まだ5ヶ月しかたっていないのに、もう何年も昔のことのようです。
今では、レラは見上げるどころか、もう存在すら気にしていませんでした。
旅はお家に帰るまで…!!
レラを車に乗せて軽井沢を目指しましたが、私の心と身体の集中は、どうやら羽田空港に無事降り立ったことで一旦途切れてしまったようです。
ここから信じられない睡魔が襲ってきました。
高速道路を走り始めるも、首都高が夕方のラッシュアワー。少し進んでは停車を繰り返します。
兎に角、眠い。
しかも首都高にはパーキングエリア(PA)がないので、停車もできず、とても苦しかったです。ほっぺを叩いたり、つねったりしながら、何とか関越道に入ると、定期的にPAがありますので、眠くなると停車して仮眠を繰り返しながら、空港を出てから9時間が経過した夜中1時に何とか軽井沢の自宅にたどり着きました。
ようやく長い長い二拠点生活が終わりました。
少なくとも帰路に関しては、レラはほぼストレスを与えることなく、帰国させてあげられたのではないかと思います。
2週間ほどしたら、こちらの病院でも胎児生育と頭数の確認に行きたいと思っております。
この度は予定からは大幅に遅れましたが、結果的には良い繁殖だったと思います。
改めまして、本当にありがとうございました。
田中
リターン
3,000円+システム利用料
3千円|応援コース
・感謝のメール
・終了報告レポート
・子犬の画像データ
・オリジナルステッカーのデザインデータ
- 申込数
- 125
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年10月
3,000円+システム利用料
The Course for who live outside Japan [3,000 yen]
"Support package"
■ Thank-you E-Mail
■ Project report (PDF)
■ Photo data of puppies
■ Original sticker digital data
*It is possible to purchase more than one.
- 申込数
- 2
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年10月
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