北海道大学にお邪魔しました「芸術と文学 - PMFの響き」

今日は少し肌寒い札幌です。
さて、北海道大学では、全学教育科目（昭和世代には懐かしい「教養部」と呼ばれた一般教養教育の後継カリキュラム）として長年PMFを取り上げてくださっており、今年もアカデミー生と同世代の方々約30人を前に、PMFの成り立ちや創設者レナード・バーンスタインについて、今年の音楽祭について、PMFが直面する課題など約１時間の講義にてお話させていただきました。受講生には、7月のPMF2024オープニング・ナイト、PMFオーケストラ演奏会、PMFベルリン演奏会の3公演を鑑賞いただくことになっており、将来、国内外の様々な分野で活躍していくに違いない北大生たちにもPMFの魅力をお伝えする貴重な機会となっています。

過去には、親子で北大に学び、1990年代にPMFのコンサートを鑑賞したお父様からこの音楽祭について聞いていた方がいらっしゃいました。講義の帰り、大学構内を歩きますと、コロナ禍には制限のある高校生活を送ったと思われる若者がのびのびと学生生活を謳歌している雰囲気があふれていてとても嬉しくなりました。

北大つながりといえば、当財団があるビルの敷地は、かつてクラーク博士が札幌滞在中に居住された開拓使の本陣跡ということで、プレートが設置されています。クラーク先生といえばマサチューセッツ州のご出身、マサチューセッツ州といえば、PMFを創設したバーンスタインの出身地でもあります。100年以上の年月を隔てて札幌に大きな足跡を残したマサチューセッツの2人の存在なしに札幌の、いえ北海道の今はない、といっても過言ではない、といっては言い過ぎでしょうか！