山本悠流さんが入賞者記念コンサートに初ゲスト出演＠沖縄支部

12月22日に、2024特級銀賞の山本悠流さんが特級クラウドファンディングのご支援によりピティナ沖縄支部の入賞者記念コンサートへゲスト出演をしました。山本さんにとって、素敵なゲストデビューとなりました。

沖縄支部からのレポートをお写真とともにお送りいたします♪

 

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2024年12月22日(日)、南城市文化センターシュガーホールにて「第23回ピティナ入賞者記念コンサート」を開催いたしました。このコンサートは、夏のピティナ・ピアノコンペティション沖縄地区本選で受賞した方々がご参加いただけるコンサートで、毎年開催されており、今年はソロ43名、連弾18組の皆様にご出演いただきました。

 

本選と同じ会場であってもコンペティションのピリッとした雰囲気とはまた違って、今回も多くのお客様で賑わっていました。出演者は、A2級の幼児からグランミューズ部門の大人の方まで、お一人おひとり晴れやかな表情で舞台に立ち、素敵な演奏をご披露いただきました。

 

毎年沢山の方々が「楽しみにしています！」と仰っていただいているゲスト演奏には、今年度の特級で銀賞を受賞された山本悠流さんをお迎えいたしました。

 

特級ファイナルでは、壮大なラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番を圧倒的な迫力と美しく繊細な表現も兼ね備えた演奏で聴衆を魅了した山本さん。今回のコンサートは、第2部と第3部の2回公演で、ショパン:ポロネーズ第7番「幻想」変イ長調op.61、ショパン:ノクターン第16番変ホ長調op.55-2、グラナドス:組曲ゴイェスカスより第１曲「愛の言葉」を３曲演奏していただきました。

 　

 

幻想ポロネーズの冒頭の深遠な響きから、会場内が心地よい緊張感と静けさに包まれます。詩情あふれる繊細な音色、躍動するリズム、力強い表現へと、どの音も魅力的で晩年のショパンが描いた独創的な充実した音楽が説得力を持って展開されていきました。 　

 

 

第3部の最後、再びステージに現れた山本さんの演奏は、美しいノクターンの演奏から始まります。冬の夜のはじまりに、温かい温度感が伝わってきて、気品高い音と穏やかな音楽が心に沁みます。2曲目のグラナドスの作品では、目の覚める様な鮮やかな音色と華麗なテクニック、艶のある豊富な表現や山本さんの作品に対する愛に、会場中がぐっと引き込まれていきます。最後は華やかに締めくくられ、「非常に状態の良いピアノと響きの良いホールで、楽しく演奏させていただくことができました」と感想を述べてくださいました。 　

 

演奏後のインタビューでは、一つひとつの質問に対してとても丁寧に答えていただき、演奏する作品へ向けて語られた言葉にも知性や情熱が感じられました。

 

＊＊出演者からいただいた質問＊＊

 

「調子が良くない時の対処方法がありましたら教えてください。」

「緊張した時に自分を落ち着かせる方法があれば教えて欲しいです。」

「大きな音を出そうとすると乱暴な音になってしまいます。綺麗な大きな音を出せるにはどうしたら良いですか？」 　

 

出演者や会場にお越しいただいた皆様は、山本さんの素晴らしい生演奏やお答えいただいた数々の言葉にも、憧れを抱いて大変勇気づけられた事と思います。 　

 

この度は、コンペティションの部門において頂点となる特級受賞者の演奏に触れられる貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。

山本悠流さんの今後益々のご活躍をお祈りいたします。 　

 

ピティナ沖縄支部　赤嶺　涼子

 

******山本悠流さんからのメッセージ*****

 

この度は、沖縄という素晴らしい土地にお招きいただきありがとうございます。

 

今回の沖縄での演奏は、特級受賞後としては初めての支部でのゲスト演奏でした。 沖縄は小さい頃に訪れて以来久しぶりの来訪だったので、新鮮な景色と食事を堪能して、沖縄を満喫しながら本番に臨むことができました。

 

今回演奏させていただいた南城市文化センターホールは海沿いにあるホールでしたので、リハーサルや演奏の合間に、海を眺めたり外の潮風に当たったりと、東京では味わえない空気や自然からのインスピレーションを受けることも叶いました。

 

第2部と第3部それぞれの部の最後に演奏させていただき、小さなお子様もいらっしゃいましたが、演奏中もとても集中して聴いてくださるのが分かり、大変嬉しく思いました。 ホールの残響も素晴らしく、特にショパンのノクターンは会場の響きも相まって本番でしか出せない響きを模索しながら演奏させていただくことができました。

 

 準備から本番まで熱心にサポートをしてくださった関係者の皆様に心から感謝申し上げます。

 

山本悠流