原点の確認

目標達成した後も、支援を続けていただき本当にありがとうございます。

支援の際にいただくメッセージを見ると、やはり保護者の方からのご支援が多いことを痛感します。

「記事を書いてもらったことがあり、励みになった」という方もいらっしゃいますが、中には、自分のお子さんが書かれたり、掲載されたわけではないけれど、救われてきた、と言ってくださる方もいてありがたい限りです。

頑張って多くの試合を見に行き、学校やクラブの取材に行ったところで、やはり取り上げることができるのはごく一部になってしまい、申し訳ない気持ちはいつもありました。試合に出ることはなくても、新体操に関わっている選手、その選手を支える親御さんなどたくさんいることはよくわかっているので。

なぜなら、私もどちらかというとそっち側の母だったからです。

だから、試合会場で選手と同じレオタードを着ていても、声援を送り、選手のサポートに徹するしかない控えの選手に目がいった仕方ないことも多いのです。

高校野球なら、よく話題になる「スタメンには入っていないキャプテン」のようなエピソード、新体操にもたくさんある！　だけど、そこに光があたることはまずありません。でも、そこも見ているんだよ！　となんらかの形で伝えることができれば、というのもこの活動を続けていた原動力になっていたことを思い出しました。

 

今年も、福岡大学の４年生・小山内選手は、春先に大きな怪我をして、シーズンを棒にふりました。私が夏に福岡大学の練習を見に行ったときには、ほぼ監督のように後輩たちを指導する小山内選手の姿がありましたが、少し前までは動くこともままならなかった、とのことでした。

監督不在だった今年の福岡大学にとっては、小山内選手が指導に徹するしかなくなったことが幸いだった面もありますが、最後の年、一緒に演技したかった！　という思いはそれ以上に大きかったに違いありません。もちろん、本人も。岩手県の盛岡市立高校から遠い九州にまできて福大で新体操をやることを選んだ小山内選手には、結果はどうあれ最後の年、思い切り演技してほしかったのですが。それはかないませんでした。

それでも、「今やれることをやる」と後輩たちに檄をとばす小山内選手は、高校時代の線のほそい弟キャラの選手とは別人でした。試合に出る、試合でよい結果を残すという終わりを迎えることはできなかったかもしれませんが、普通ではできない大きな成長ができた学生最後の年だったのではないかと思います。

こんな選手たちを見ることができるのは、本当に幸せなことです。これからも当分はそれを続けていける可能性を与えてくれたみなさんに感謝です。

 

目標金額はすでに達成していますが、より充実した活動のために、まだまだ支援を求めています。シェアなどの拡散だけでもかまいません。ぜひよろしくお願いいたします。＜今日の写真は、福岡大学（小山内選手）です。＞