巡回診療スタッフ

【土とレンガの診療所プロジェクトが始まるまで、その2】

 

さて、診療をしていなかった 巡回チームにロシナンテスとハルツーム保健省（日

本の厚生労働省にあたります）とが協働して、診療をできる体制を作りました。

 

保健省に所属して病院に勤務している医療従事者を、巡回診療の担当として、巡回診療に、毎月2週間の泊まりがけで行ってもらいます。

残りの期間は、今まで働いていた病院での勤務を継続することになります。

 

ロシナンテスは、保健省と共にこの巡回診療を運営します。

私は医師ですが、後方部隊となって、医療現場の第一線に出ることはなく、アドバイザーとして、全体を見渡す役目をします。

 

巡回診療に加わることになったメンバーは次の3名です。

メディカル・アシスタントと臨床検査技師、それに臨床の統計を取る担当官です。

 

メディカル・アシスタントとは、医師に準じる資格のある職種で、彼が診療を担当します。

 

臨床検査技師は、血液検査、尿検査、マラリア検査などを行います。

 

統計担当官は、診療を行う際に、どの地域で、どんな病気があったのかを必ず記録をとり、病気、感染症の動向をチェックします。これは、スーダンでは法的に決まっているものです。

 

この3名が増員となり、今までの5名（チームリーダー、ワクチン担当、助産師、栄養士、運転手）に加えて、計8名となります。

 

しかし、これでは、5人乗りの車に乗ることができません。