【第5回】ロシナンテスの歩み～栄養改善プロジェクト～

こんにちは。ロシナンテス日本事務局の渡邊和彦です。

みなさまのご協力のおかげで第2の目標金額まで残り100万円を切りました。

改めましてご協力に感謝いたします。

 

「ロシナンテスのあゆみ」第5回は、今回のクラウドファンディングで安全な水を届けようとしている、スーダン共和国南部の北コルドファン州での事業をご紹介いたします。

 

プロジェクト概要の方にも記載しております通り、北コルドファン州は東京都全体の約85倍もの面積がある広大なエリアであり、300万人もの人々が、泥水を飲用とするなど著しく低い衛生環境での生活を余儀なくされています。

 

私たちはこのエリアで、2015年1月より、妊産婦と乳幼児を対象とした「栄養改善プロジェクト」を実施しています。

 

国連WFPとスーダンのNGO「SIDO」と協働して行っているこのプロジェクトは、栄養状態の簡易的な測定と、栄養不良と認められた場合の高カロリー食の配給により、このエリアで暮らす母子の保健レベルを向上させることを目的としています。

 

栄養状態の測定は、ムアックと呼ばれる巻尺を使用し、上腕部の太さを計測することによって行います。

栄養状態が低下すると、体全体が痩せ細っていきます。その「痩せている度合い」は、上腕部の太さを計測することにより簡易的に知ることができます。

この方法は、限られた人員と時間の中で、できるだけ多くの人を診断するために、スーダンをはじめ多くの途上国の支援の現場で用いられています。

 

 

 

ムアックは色付けされており、数値を読まなくても色だけで判断ができるように工夫されています。

「赤」の範囲になら栄養状態が不足している、という具合です。

 

 

 

このようにして簡易的に診断し、栄養不良が認められた場合には国連WFPの支給する高カロリー食を配給します。

 

 

 

この活動によってロシナンテスは、北コルドファン州に暮らす母子の健康レベル向上に貢献しています。

 

ですが、このエリアは広大であり、現在の活動で十分であるとはとても言えないのが現状です。

 

最終回となる次回は、北コルドファン州の現在とこれからの事業展開についてご説明いたします。

そちらもどうぞ、お読みください。