矢は放たれた。

５月１１日、ついに義肢製作所を正式に再オープンする運びとなりました。

ここまでの道のり、長かったです。しんどかったです。

１９年末に洪水の被害を受けて、翌年２月に政府から建物の強制撤去。２０年に渡って住み、活動をしていた場所を追われ、この先何をするべきかガテラと二人で考えに考え、それでも生き返らなくてはいけないと思いながら、生き返る方法を見いだせなかった私たち。でも現状を伝えることによって、そこからたくさんの人に支えられ、応援されながらやっとたどり着くことができました。

ここまでずっと見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。皆さまのおかげで、その日を迎えることができそうです。

その日は政府の人たちも招いて開所式を行います。コロナが完全に収まっているわけではないので、どのくらいの人が来てくれるかわかりません。それでもみんなの前できちんと船出をしたい。今、ガテラと二人でせっせと招待状を配りながら、準備を進めています。日本のように郵便で招待状を出すわけではなく（宅配サービスがない）、一軒一軒配って回ります。コツコツとした作業ですが、レンガを造るところから始めたと思えば、それもほんの小さなコツコツだと思うことができます。

どうぞ皆さま、その日空を見上げて、一緒に祝ってください。きっと晴れ渡ってきれいな空になることでしょう。例え雨が降ったとしても、私たちの心は晴れています。

この２年間何が辛かったかというと、ガテラと意見がいたる所でぶつかっていたということです。お互い最後に求めているものは一緒なのにぶつかってしまうのです。そこにたどり着くための道のりの相違があちこちで生じ、そのたびに衝突していました。お互い心のゆとりがなく、譲り合うことができませんでした。それでも救いだったのは、どちらの口からも「もうやめよう」という言葉が出てこなかったことです。

私たちからワンラブを除いたら何が残るのか。何も残らないように思います。いいことも、つらいこともすべてワンラブの中にありました。だから生き返って、またそれらを体験しようと思います。願わくばつらいことが少なめでありますように。

義肢製作所の再オープンと共に、レストランとゲストハウスも開きます。ルワンダにいらした際は、ぜひご飯を食べに来てください。ビールを思う存分飲んでください。そしてきれいな夜景が見えるお部屋にお泊りください。ご利用いただくことが、活動への支援となります。義肢製作はエンドレスの作業です。これからも皆さまのご協力をお願いします。

また義肢製作所を覗いてみたいという方、ご連絡ください。私がご案内します。義足の作り方やルワンダでの面白話をぜひ聞いてください。

皆さま、どうもありがとうございます。そしてこれからもワンラブのことを見守っていてください。よろしくお願いします。

追記：私も体を張ってワンラブの活動をこれからも伝えていきたいと思いますので、メディアやジャーナリストの皆さま、活動のことや今回の復活劇にご関心がありましたら、ぜひ取材してください。よろしくお願いします。