APUメッセージリレー第18弾：「あの笑顔をもう一度」田中将吾

―あの笑顔をもう一度―

私が初めてスリランカを訪れたのは2015年の2月、第一回目のスリランカ遠征の時でした。

実際に現地へ到着し、いざ野球をしようとすると自分たちの前には一瞬目を疑うような光景が繰り広げられました。日頃、我々が当たり前のように使っている手入れされた道具やきれいに整備されたグラウンドはそこにはなく、到着するまでに思い描いていた想像とははるかにかけ離れていました。

しかし、1日1日を現地で過ごしていく中で心揺さぶられる運命的な出会いが待っていました。
現地の子供たちや学生と野球の練習や試合をした際の目をキラキラさせながら一つの白球をひたむきに一生懸命に追いかける姿や熱心に私たちの指導を見様見真似に受け入れてくれる無邪気な姿、さらには日本で集めてスリランカへ運んだ野球道具を子供たちへ寄贈する際、綺麗なバットやボールを握った瞬間、初めてスパイクというものに足を通す瞬間の一人ひとりのあの笑顔は今になっても忘れられません。

この素晴らしい遠征を一回で終わらせないために今、後輩たちが必死に活動しています。あの笑顔をもう一度見るために私たちはスリランカへ行かなければなりません。どうか遠く離れた子供たちのためにもご支援をお願いいたします。