【残り13日】支援率60%突破！3701号車を日本の「引退電車保存」の未来を切り開くパイオニアに。

皆さま、いつもあたたかなご支援を本当にありがとうございます。
昨日お知らせした、「ご支援総額も500万円突破」「支援者数が200名突破」に引き続きまして、

おかげさまで昨日、支援率が60%を突破しました。

今日も続々とご支援をいただいており、61%を越えたところです。

私たちはいま、3701号車(8811号)の救出・保存に全力で取り組んでいます。

3701号車(8811号)は、
・日本初のFRPを使用したステンレス電車
・日本初の彩色オールステンレス電車

・第3回ローレル賞受賞車

・現存する首都圏最古のオールステンレス電車

であるのみならず、京王井の頭線や北陸鉄道浅野川線の歴史を振り返る上でも

・京王帝都電鉄(京王電鉄)初のステンレス電車
・京王3000系の製造第1号車

・北鉄浅野川線8000系最後の現存車両

と、書き出したらキリがないほどに、3701号車自体が大変貴重な車両です。

しかし私たちが取り組む背景には、もう一つの大きな目的があります。

それは「電車の保存は、救出して終わりではない」ということです。

現実として、全国には不適切な保存状態となってしまった車両が一部に存在し、そうした問題を私たちも深刻に受け止めています。
そして、全体としては少数ですが、こうした事例が、鉄道保存活動そのものへの信頼を損ねてしまう場合もあります。

そして、そうした問題などが一因となって
昨今では、鉄道車両の新たな保存、特に鉄道会社様からの譲渡は、ほとんど実現しなくなっている現実があります。

私たちはこれまでにも、小田急線2200形や営団銀座線2000形など、皆さまと共に数々の貴重な車両を救出・保存してきました。
それらの車両は、長年の活躍による経年劣化こそあれ、私たちの管理が原因で傷んだ事例は一切ありません。

しかし、だからといって現状維持に甘んじることはなく、　私たちは計画的に車両の修繕に取り組んでいます。

この度、首都圏電車区では、小田急線2200形2212号の修繕・新塗装への半年にわたって取り組んで参りました整備が、お披露目の時を迎えることができました。

では、3701号車を私たちはどのように活かそうとしているのか―
ここに、もう一つの可能性があります。

3701号車は、京王井の頭線時代に、冷房装置の取付改造が行われています。
これは、ステンレス車体への冷房改造という点でも最初期の事例であり、鉄道車両の設備・技術の発展・進歩の歴史を語るという意味でも貴重です。



そして、この「冷房装置付」という特徴は、小さな改造で首都圏電車区における車両の維持管理・修復の前線基地としての役割を果たすことができ、ちょうど今のような猛暑期でも安全な作業・休息・滞在空間としての活用が可能です。

そして3701号車自体は、ステンレス製であるため腐食に強く、塗装などの必要もなく、維持コストも抑えられるという大きな強みがあります。
ここを拠点に、塗装が必要な鋼製車両である小田急2200形や営団2000形といった車両の維持管理・修復の持続可能性をより確かなものとしたいと考えます。

今回のプロジェクトを成功させ、3701号車を守り、「電車保存の前線基地」として活かすこと。
それは課題を抱えている「日本の引退電車保存・活用」の現状を打ち破る挑戦になります。

63年前、オールステンレス電車の「パイオニア」として生まれた3701号車。

いまふたたび―

「引退電車保存・活用」の未来を切り開くパイオニアになれると、私たちは信じています。



クラウドファンディング終了まで、残された時間はあと13日。

これほどの価値があり、未来への可能性も揃っているにもかかわらず、
もし今回のプロジェクトが達成できなければ、保存を諦めざるを得ないのは本当に残念です。

そのようなことは、絶対に避けたいです。

未来に伝えるべきこの1両を、必ずや守り抜くために、

どうか、引き続きのご支援・拡散をよろしくお願いいたします。