【自由民になりたいラジオ：配信レポート】第7回「生活から”生きる"を再構築する」

◆翠山大学の地域拠点では「一緒に生活したい」

青木さん： 翠山大学における地域拠点として、なんかどんなことをやっていきたいなとか、ありますか？

岡田さん： こういうこと一緒にやろうっていうよりも、一緒に生活ですね、まずね。

（中略）それこそ一緒にウニ漁の後、ウニ剥きしたりとか、なんかそういうことをしながら、同時に世界のこととか、そういうことについて語り合っていきたいって感じですかね。

青木さん： 生活をしていくと、不安感が消えていくっていうような実感が多分岡田さんの中にあるんだろうな、っていうことですかね。

岡田さん： うん。それはありますかね。（中略）今に集中し、生活する環境っていうのは結構少なくなってきてるな、っていう気はするので。

頭で考える「思考的な自由さ」と、手を動かすことで得られる「身体的な自由さ」。その両方を行き来するリアルな「生活」の中にこそ、未来への不安を手放し、学びを深めていくヒントがある。そんな岡田さんの実感が伝わるやり取りでした。

◆  「大切なものを大切にできる」ことが自由

話はさらに「自由とは何か？」という核心的なテーマへ。もともとは公務員のような安定職に就きたかったという岡田さん。しかし震災での経験を経て、その考えは大きく変わったと言います。

岡田さん： 僕自身はそのー、自由みたいなものっていうのは、ある意味、その、大切なものを大切にできる感覚っていうんですかね。（中略）お金を稼いでいるだけだと、その大事な人や大切なものをえー、大切にするという技術が手に入らないなっていう感じたんで。

下伏さん： 岡田さんが冒頭にもおっしゃってた、自分らしく生きていきたいっていうお話も、なんか結構そこに繋がってくるのかなって。（中略）それがイコール自由でもあり、自分らしさでもありみたいな。

岡田さん： そうですね。まさにだと思います。

お金や地位といった既存のフレームから自由になるだけでなく、自分にとって本当に「大切なもの」を守り抜くための多様な力（社会的な繋がりや、自然と共に生きる技術）を身につけること。それこそが、自分らしく生きるための「自由」に繋がるのではないか。三人の対話を通して、そんな考えが共有されました。