「SUWA×文楽2024」事業の終了について（ご報告）

　「SUWA×文楽2024」につきましては、皆様より多大なるご支援を頂戴して事業を実施してまいりました。この度、おかげ様で全事業が完結いたしましたことをご報告申し上げます。

　大昔調査会では２０２２年度からの３年間連続で、諏訪地域を題材とする人形浄瑠璃文楽の演目「本朝廿四孝」の地元公演を実施してきました。初年度には、地域をあげて三か月に亘って行われた「諏訪神仏プロジェクト」（神仏習合時代の諏訪社旧神宮寺関連仏像等の一斉公開事業）の協賛公演として、武田勝頼の念持仏と伝わる「千手観音立像」を所蔵する岡谷市照光寺の光明閣を会場に、本演目中では勝頼の恋人をされる八重垣姫が諏訪湖を舞台に大活躍する「奥庭狐火の段」を、人形遣い吉田勘彌氏（公益財団法人文楽協会所属）のプロデュースにより二日連続で公演し大きな反響を呼びました。好評につき同じ演目を同会場にて翌２０２３年にも再演したところです。いずれも長野県文化振興事業団のアーツカウンシル助成金を活用させていただきました。
　三年目となる２０２４年度には、アーツカウンシル助成金に加え、クラウドファンディングによる幅広いご支援を頂戴し、諏訪市の諏訪湖畔公園に隣接して湖中に設置されている「八重垣姫銅像」の目前に屋外ステージを設け、初めての屋外無料公演を開催することができました。この公演は諏訪圏青年会議所主催「諏訪圏フォーラム2024」のメインフォーラムに位置付けられたものです。夕闇迫る美しい諏訪湖畔で篝火を焚いて行われた本公演は、地域伝統の「御諏訪太鼓」との共演も相俟って、心に響く記念すべきプログラムとなりました。またこの前日には岡谷市照光寺本堂において、「奥庭狐火の段」の直前演目「十種香の段」のダイジェスト公演を限定公開で行い、武田勝頼と八重垣姫がゆかりの寺院本堂にて人形浄瑠璃として登場するという感動場面が表現されました。

　またクラウドファンディングによる募金額が目標を上回る額に達したことから、第二目標に掲げていた上演作品を題材として諏訪地域の豊かな自然・伝統・人々の祈りなどを紹介する「短編映画」の制作にも取り組むことができました。この作品は、一定の了解の下で広くご活用いただけるよう「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス」によって、本年８月６日以降に一般公開いたします。どうぞご期待ください。作品視聴に必要な情報は、公開後に本サイトを通じて改めてお知らせいたします。「SUWA×文楽」事業にご協力頂いたすべての皆様に、改めて心より御礼申し上げます。

　なお、本事業に関する収支決算書（概要）は以下の通りです。

「ＳＵＷＡ×文楽２０２４ 」　　収支決算書（概要）

【収入の部】

　　　　項　　目    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　決算額（千円）

自己資金    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１,８１０
クラウドファンディング　（支援者数：２０４人）　　　　　　　　　　　　　　　    ５,７１０
寄附金　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ４８０　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
助成金    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１,５００
　　アーツカウンシル助成金　（一般財団法人長野県文化振興事業団）
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　　　　　　　収入の部　計   　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９,５００

【支出の部】

　　　　項　　目    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　決算額（千円）
クラウドファンディング諸経費　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　    １,７００
　　システム利用料、チラシ等制作費、TOP画面・プ ロジェクトページ制作費等
返礼品・短編映画制作経費　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　    ３,３００
　　返礼品（浮世絵ポストカード・御朱印・八重垣姫手ぬぐい）
　　特典映像付き動画ＤＶＤデザイン・制作費・郵送料、短編映画制作費等
文楽公演開催経費　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　    ４,４００
　　出演料・旅費、舞台・音響・映像等業務委託費、大道具使用料
　　舞台設営費、広告費等
諸経費 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   １００
　　各種業務委託料、広告費
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　　　　　　　支出の部　計    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９,５００

　皆様、絶大なるご支援を頂戴し本当にありがとうございました。

（SUWA×文楽実行委員会スタッフ一同）