会津の商人と武士との関り

今年7月、国の登録有形文化財の認定を受けた『竹藤』

その文化財の申請をきっかけに、竹藤に残されていた古文書を読んでいただくことが出来ました。

その古文書には、まだまだ知られていない過去が記されています。

文化財の登録には、古文書の内容全ては、必要がなかった為、市の職員が専門家に「さらっとで良いので読んでください。」とお願いしたそうです。

そして、今年1月解読した内容を聞くため、読んでいただいた先生に会いお話を伺いました。そこには、父も知らなかった内容がたくさん書かれていました。

この竹藤の歴史をまとめたいと思うようになり、父に話を聞いたり、過去帳で先祖の事を調べたり、本で調べた時代背景もプラスして、ホームページを作り竹藤の歴史をまとめることができました。

そしてFacebookで紹介したことで、たくさんの方に竹藤の歴史を読んでいただくことができました。

 

その時にもっと詳しい内容を知りたいと思いまして、詳しい解読をお願いしました。古文書の管理が悪かったのか、虫食いも多く全体の解読にはかなりの日数が必要だということでしたが、その時に一番詳しく書いてある古文書1冊だけ、引き続き読んで頂けるようにお渡ししてきました。

表紙もない、8代目が幕末の竹問屋時代としての生活を書き残した覚書です。

 

実は、その古文書まだ、手元には戻ってきていません。今も解読中です。

読んでいただく先生が入院中で時間がかかるということは、聞いていましたが、大切なものを渡したままで10ヶ月がたっていたので、多少の不安もありました。

先日、先生と直接お会いすることができ、今も読み進めてくださっていることがわかり安心ました。

一般の方にも読みやすいように古文書のコピーに直接解読した内容を書き進めてくださっているそうです。

カフェがオープンしたら、その古文書の複写も置き、竹問屋として、会津の商人としての生活がわかる資料館のような空間にしたい。

その夢にさらに一歩近づくことができそうです。

その他に、現在手元にある竹問屋株人別帳（竹問屋としての当時の営業許可証）と過去帳もあります。過去帳は、1代目からの先祖の名前と亡くなった日など記されていますが、所々にその時代のメモなども書かれています。

古文書と過去帳同じことも記されていますが、これらをまとめて他の商家に残る会津の歴史とも繋げていきたいと考えています。