ネクストゴールに向けて　資料室でのカビ発生の経緯

2021年7月のこと。

仕事に使う本を取りに資料室に行ったとき、本にカビが生えているのを見つけました。

 

周辺の本に、飛散しているといけないと思い、確認してみたところ、この本も、あの本も……と多数の本にカビが発生しています。

 

あまりの状況に、頭が真っ白になるほどでした。折しもコロナ禍、開館日・時間を減らし、職員も在宅勤務を併用していたので、空気のよどみや、掃除の頻度が減ったことが、よくなかったのだと思います。

 

さっそく、カビ除去用の作業スペースを作り、書架から本を取り出してきては、1冊ずつ状況を確認し、被害の程度に合わせてアルコール消毒。

本が乾く間に、書架もアルコールで汚れを拭き取っていきました。

 

ですが、人が近距離に集まることが難しい時期で人海戦術もとれず、通常業務も進めなくてはなりません。職員全体で、交代制でシフトを組み、研修生にも手伝ってもらって、コツコツ進めていきました。

 

作業を行ったのは、洋書全体と、和書では児童文学全集の全点。バックヤード（児童文学全集、那須辰造蔵書・洋書複本）の作業は年度をまたぎ、全体が終了したのは2022年4月でした。

 

そして、ようやく「カビ対応」が終わってやれやれと思っていた2023年7月、今度は、猛暑のために連日つけていた、天井の空調の排水管から水漏れが……！

雑誌を中心に、水濡れ被害が出てしまいました。

 

資料をよい状態に保てなかったことをたいへん悔やんでいます。

 

一度ついたカビは、根治はできませんが、燻蒸（くんじょう）処理をすることで、再発はかなりの確率で防ぐことができるそうです。

 

そして、改修後の資料室が、風通しのよい、湿度や温度も管理しやすいところになれば、よりよい資料管理ができるはず、と期待しています。

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カビ発生を予防するための、資料室全資料の燻蒸（くんじょう）をしたい！

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