応援メッセージのご紹介③：岩渕潤子さん

ご支援者の皆様

 

本日は、今回のプロジェクトにご理解いただき、プロジェクトを広くみなさまに知っていただくために情報拡散にご協力いただきました、岩渕潤子さんから、応援メッセージをいただきましたのでご紹介いたします。

 

 

岩渕さんはニューヨークのホイットニー美術館でフェローをなさったご経験から、世界中の文化が集う都市の、名門美術館の裏側で奮戦されたご様子を執筆されました（『NY午前0時　美術館は眠らない』（朝日新聞社））。その後も、フィレンツェ、ロンドンで研究を続けながら、執筆活動を続けられています。ご専門は美術館運営・管理と文化施設の情報デザイン、富裕層マーケティング、多様性とソーシャル・インクルージョンなど多岐にわたります。今回、私たちの活動に強くご共感いただき、1万人もいるTwitterのフォロワーに向け、情報発信してくださいました！！

 

静岡文化芸術大学准教授、慶應義塾大学教授を歴任の後、現在は、Web媒体である『アグロスパシア』編集長、青山学院大学客員教授職をなさっています。

頂いた応援メッセージがこちらです。

 

医者が多い一族だったせいか、私自身は病院に対する恐怖感は幼い頃からありませんでした。とはいえ、子どもの患者さんのご機嫌を取ろうとして、いつも診察室の机に綺麗な包み紙の飴を入れたジャーを置いていた父が、飴だけ取られて大暴れされたことなどを笑いながら話していたことを覚えています。子どもにとっては、注射をされたり、不気味な機械で検査をされる病院は、あの独特の雰囲気と共に「嫌な場所」として記憶されるものなのでしょう。入院しなければならない子どもたちにとっては、なおのことだと思います。

 

　今回、プロジェクション・マッピングを小児病棟でやってみようというプロジェクトを知り、以前、ある大学医学部との共同研究に参画した際、「電子機器類はアレルギーの心配がない」というお話を聞いて、長期入院する子どもたちの学習支援にテクノロジーが様々な可能性をもたらすのではないかとワクワクしたことを思い出しました。病棟内でも場所を限定すれば、Wifiに接続したタブレット端末上で、VRのプログラムでアバターとして「外出」することだって可能になります。お家のペットに会うこともできるでしょう。

 

　日本の病院は、TVドラマの刷り込みのせいか、白く無機質なイメージが強いかもしれません。でも、そうである必要はないのです。子どもを含めた患者さんたちが、自宅の居間の延長のような病院という、質の高い住環境を手に入れられますように…その中で、アートとテクノロジーの果たせる役割は大きいと考えています。

 

 

今回、プロジェクションマッピングを作ろうという企画で、たくさんの方から応援いただき、普段は接点のないような方ともつながれて、企画を思い切って立ち上げて本当に良かったと思っています。

 

クラウドファンディングの締め切りまではあと2週間弱となりましたが、作品が完成するまで、精一杯やっていこうと思います。