
支援総額
目標金額 15,000,000円
- 支援者
- 783人
- 募集終了日
- 2024年4月26日
いまの価値観で当時の日常を考えてはダメなのです!?
歴史認識というのは本当にやっかいな代物です。
自分の身の回りで起こったトラブルや災害などを思い出すと解りやすいと思います。当事者のお話を双方から伺うと、なるほどもっともだと思う部分が双方の言い分にあったり、逆に辻褄が合わずにどちらかが勘違いしているか、故意に間違って伝えてているではないかと感じる場合もありませんか?
身近な事象でもそんな行き違いが溢れているのに、親の世代、おじいちゃん&おばあちゃんの世代のお話となれば価値観や社会情勢の違いは一段と大きくなります。これに社会インフラという概念を掛け合わせることを忘れてはいけません。多くの方がカメラ付携帯で災害や事故情報を世界に向けて発信できる現在とは違い、終戦直後の混乱期は殊更に情報伝達に時間と手間が掛かったことは想像に難くありません。
昭和20年夏の敗戦後、軍隊を除隊して取るものもとりあえず、相模原の戦車整備兵学校からトボトボと沼津の自宅に帰り、その後仕事を探すために古巣の三菱重工の戦車工場の門を叩いた丹羽青年は、そこで戦車を改造してブルドーザーにして販売する事業を興すという話を聞くことになります。そして元上司の推薦で、中国地方の「共同建設」で戦車ブルの操縦主を探しているというお話に飛び込むのです。当時は操縦主といえば整備全般もこなして、一通りのことが出来なくては一人前とは言えません。戦車エンジン製造現場で働き、その後数か月とはいえ軍隊経験のある丹羽青年は「共同建設」からも有望な人材に映ったに相違ありません。
丹羽氏と同様に、終戦直後には本土決戦に備えて戦車と運命を共にする覚悟だった戦車兵が多数おり、その中でも三菱とのつながりがあった役職者や、東京、神奈川周辺で敗戦を迎え、故郷に戻っても居場所のない農家の次男坊、三男、四男などに軍隊序列に基づいてお声が掛かったようです。このたりはアカデミー賞受賞した「ゴジラ-1,0」で描かれている主人公が就職活動を通じて出合う人たちを通じて描かれている部分ですね。
戦車改造ブルドーザーの操縦主である丹羽青年が、中国地方各地の現場で共に切り拓いたのは、同じく耕す田畑を持たない満州引き揚げ者や、復員軍人たちの田畑であり、希望そのものでした。

丹羽氏が開拓に取り組んだ場所のひとつに鳥取県大山香取地区があります。いまも「香取開拓農協」としてその名に歴史を刻んでいます。
今から十数年前に、丹羽氏と共に香取開拓農場を訪れたのは、戦後70年が経過したころ。丹羽氏が工事で訪れた場所は鳥取県以外にも広島県や岡山県にもあったのですが、河川改修工事や灌漑工事が主だったそれらの場所は、現在では地形も変わり発注主も解らないとなっては、写真撮影場所に辿り着くとは困難でした。そこで香取開拓農協さんに一縷の望みを託して連絡したところ、当時の様子をよく覚えてる方がいらっしゃるとのこと!?

そこで、丹羽氏と雑誌編集者と共に空路「米子鬼太郎」空港へ飛んで、レンタカーで現地に入りました。到着した香取地区は戦後の弛まぬ開発事業の成果により広大な畑が広がり、丹羽さんの見知った場所は跡形もなく、記憶の中にある丸木橋や掘っ建て小屋も形跡すら発見できません。関係者の方とお会いして、その方が少年時代に丹羽氏が操る戦車ブルで宿営地だった掘っ建て小屋へ乗せて帰ってもらったお話を聞いて、丹羽氏も当時の記憶を思い出しました。その後、唯一当時と変わらぬ宿営地へ戻るために渡った小川の深い沢を眺めて土地勘が戻った丹羽氏は、当時炊き出しでお世話になった近所のおばさんの消息や、一緒に山林を切り開いた人たちとのよもやま話を「香取開拓農協」の方々と楽しそうにされていたのが印象に残っております。

この時に、ぎりぎりのタイミングで歴史の隙間を覗かせていただいた体験が、いまの活動の原点のひとつであることは間違いありません。今となっては関係者はみな旅立たれ、直接一次資料にあたることも困難な課題ばかりが残されています。
今回のハ号ブルの修復計画もそういった意味では、来歴や活動履歴などの経緯に不明な点が多く、すでに手遅れな部分もありますが、少なくとも目の前にある現物を次の世代へ残すことで、記憶と記録をつなぎ留めることの一助になると確信します。
次回は、丹羽さんたち活躍を知り、地方で数年遅れて北海道で動き始めた更生戦車(戦車ブル)のお話をお届けしたいと思います。冒頭に記したとおり、テレビやインターネットがなかった終戦直後には、情報が全国津々浦々に届くまでに年単位の大きな時差があったのです。
(つづく)
リターン
5,000円+システム利用料
感謝のメールコース
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(1名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 236
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
10,000円+システム利用料
オリジナルポストカードコース
●オリジナルポストカード
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(2名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 266
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
5,000円+システム利用料
感謝のメールコース
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(1名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 236
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月
10,000円+システム利用料
オリジナルポストカードコース
●オリジナルポストカード
●感謝のメール
●修復・調査作業の様子を活動報告でご報告
●お披露目会ご招待(2名様)
【お披露目会ご招待】
会場:御殿場市内の博物館建設候補地
実施日程:2025年5月(GW明け)の日・祝で実施を予定
詳細のご連絡時期:開催1ヶ月前まで
会場までの交通費・宿泊費はご負担ください。小さなお子様は保護者の方が必ず手を繋いで安全上の管理の上ご参加ください。
- 申込数
- 266
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年5月

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