[活動報告]音楽療法を体験しよう！

UDワークの想いは、これまでの地域で行われていた活動がもう一度再開できることをお手伝いしたいと思っています。

 

あるシニアの方から「音楽療法のプログラムも中止になってしまったんですよー」と相談をうけました。そして丁度同じ時にその講師をされていた磯上さんから何かしらの形で音楽療法の開催をしたいとのお話をお聞きし、一緒にトライアルを行うことになりました。

 

オンラインの中でこれまで親しんでいるプログラムをうけ、お知り合いの方と再開することができ、とても喜ばれていたことが印象的でした。

 

今回は、音楽療法士の磯上朋子さんに応援メッセージをいただきましたので、ご紹介をさせていただきます。

 

 

 

磯上朋子さんからのメッセージ

 

こんにちは！音楽療法士の磯上朋子です。

このプロジェクトに微力ながら関わらせていただけることを、心からうれしく思っています。今日はオンラインサロンへの取り組みの動機、今後に向けての思いなどを書かせていただきたいと思います。

 

（左：ピアニスト小山文代さん、右：音楽療法士　磯上朋子さん）

 

 

普段の活動は？

 

私は音楽療法士として、ピアニスト小山文代さんとともに筑波大学認知力アップデイケア（軽度認知障害・MCI対象のデイケア）や地域のデイサービス、行政の介護予防事業での講座、高齢者のための音楽サークルなどで、主に高齢者とともに音楽セッションを行っています。

セッションでは歌を歌うだけではなく簡単な合奏やダンスも取り入れ、また回想法を主軸にしたコミュニケーションなど、身体を動かすことや脳を活性化できるようなプログラムを、日々工夫し楽しんできました。

 

 

オンラインサロン取り組みの動機

 

ところが、新型コロナウイルスが流行り出したころから徐々にセッションできない状況となり、今はすべての現場で停止してしまいました。集団で歌を歌い、おしゃべりする活動ですから、「３つの密」を満たしてしまいます。けれど、世の中に不安が広がっている今こそ歌いたい歌があり、つながりを感じられる活動が必要なのにと、もどかしく思っていました。

どうにか音楽を共有する時間を持つことはできないか？と考えていた時、認知症カフェで知り合った前田さんが「オンラインサロンでセッションを試してみませんか？」と誘ってくださいました。私たちにできるのか不安でしたが、小山さんと二人でとにかくチャレンジしてみることにしました。

 

 

オンラインセッションをやってみて

 

オンラインセッションするにあたり、LINEでの配信方法やプログラム内容などを試行錯誤し、打ち合わせを重ねました。またセッション当日は前田さんにセッティングを手伝っていただき、なんとか無事に配信することができました。

画面上の皆さんの笑顔や様子を拝見しながらのセッションは、想像以上に楽しい時間でした！課題も沢山ありますが、この経験はとても貴重で大きな一歩だったと感じています。

今後、このような形でセッションを届けることができるようになれば、今まで遠方で来られなかった方や体の具合が悪くて参加できない方にも、セッションを受けていただける可能性が広がります。また、今停止しているデイサービスにも、離れた場所から音楽活動ができるのではないかと考えています。今回のチャレンジで、一つの新しい形になり得ると確信しました。

 

この取り組みが軌道に乗れば、いろいろな地域で同じような活動を立ち上げるモデルになると、強く感じます。みなさんのご支援をどうぞよろしくお願いします！