ユニカセ青少年や子どもたちから学ぶこと

マニラから一時帰国し2ヵ月が経ち、改めてNHK World “Side by Side”の番組を見直し、映像から自分たちの決意や覚悟の気持ちを思い出させてもらいました。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2037069/

日本も新規感染者が増加し、世界が混とんとしている中で、自分たちらしさを大切にしながら、今、できることを見つけ、諦めるのではなく生き残りをかけて闘い続けることの大切さを再確認しています。

何をするかより、何のためにがんばるのか・・・。生まれた背景にかかわらず、子どもたちが明るく笑顔になれる未来創りのために、今までもがんばってきて、これからもそのビジョンは変わらない。

NHK Worldさんの撮影は何十時間にも及び、裏話がいくつもあります。そのうちの1つ。私の帰国前日に、横に座っていたジェイサーの次女（アシュリア：5歳）がそっとつぶやきました。

「マムやち、私ね、パパのようなシェフになりたい。そしていつかマムやちに美味しい料理を作ってあげるね。」

この言葉を聞いた時、15年以上、マニラで貧困問題と闘ってきた意味を実感しました。家族も戸籍もなかったジェイサーがユニカセで出会った青少年と家族になり、娘たちが生まれ、親が働く姿を見て、その娘が未来になりたい夢を描けるようになった・・・。

素直に育ってくれているアシュリアの笑顔が私の宝であり、やってきたことの証になりました。

今は離れ離れで彼らの成長を見守ることしかできませんが、コロナ禍を乗り越え、また自由に行き来できるようになることを待ち、ユニカセ青少年たちやその子どもたちのために生き残らねばと痛感しています。

皆様のご支援に心より感謝申し上げます。