沖縄フィールドワーク実施のご報告②

落合陽一×日本フィルプロジェクトを応援いただいている皆様、

 

プロジェクトの応援ありがとうございます。クラウドファンディングは残り75日間。こちらからプロジェクトの制作の過程をできるだけご報告していきたいと思います。

 

6月5日、6日に行いました、落合陽一とプロジェクトメンバーによる沖縄フィールドワークご報告の続きです。実質1.5日で11か所を巡るハードスケジュールの大半は、史跡などを巡る体験でした。

私たちプロジェクトに、専門家のお立場から沖縄の古典音楽の世界をご紹介、アドヴァイスいただいている茂木仁史さん（国立劇場おきなわ）が、「本来は組踊を鑑賞いただくのが一番ですが」とおっしゃりながらも、限られた時間でより多く、沖縄の文化や精神を理解する体験ができるよう、訪問地の選定や現地のガイド役のアレンジだけでなく、同行して実際にご案内をいただきました。感謝しかありません。

茂木さんとクバの木。クバの木を見つけると突然、「クバは沖縄にとって…」と解説が始まります。

 

 

ほかにも、史跡と文化、芸能、古典作品との関連など、その土地に詳しいガイドの解説とは一味違った視点から、落合やプロジェクトメンバーに大きな示唆をいただきました。

また、首里城では学芸員の上江洲さん、那覇市歴史博物館の学芸員山田さん、琉球大学付属図書館の久貝さんにたいへんお世話になりました。

 

 

フィールドワークで訪れた史跡：

・斎場御嶽（せいふぁー・うたき）

　御嶽とは「聖地」の総称。神の降りたった島・久高島を望むこの斎場御嶽は最上の聖地、参拝の地です。

 国家的な祭事には聖なる白砂を「神の島」といわれる久高島から特別に運び入れ、水に見立てていたというお話を伺いました。#見立て　#岩　#水　#祈り

 

 

 

・垣花樋川（かきのはな・ひーじゃー）

より集落に近い樋川では、樋川脇のガジュマルの木と、木の精霊キジムナーの話。

　#キジムナー　#妖怪

 

 

・玉城（たまぐすく）城址

 琉球国王が聖地を巡礼した「東御廻り（アガリウマーイ）」の最後の拝所でもあり、久高島を望める最高の見晴らしが素晴らしい場所。フィールドワーク中はクバの木とマングースに出会いました。

 

 

 

・末吉宮

首里城のほぼ真北に位置する、王朝官社時代の琉球八社の一社。山の斜面にある末吉宮の廻りにはイベと呼ばれる神聖な場所が多く点在し、古くから信仰の対象として崇められていたことを伺いました。琉球石灰岩の窪みと香炉が目印。
ジャングルのような山道の中で、その道にちなんだ組踊の物語を伺いながら、枝葉をかき分け進んだ先で出会った王族のお墓。

 

・玉陵（たまうどぅん）

1501年に築かれ、その後、第二尚氏王統の陵墓となった国宝建造物。洗骨の風習、建造物についてなどのお話も伺いました。写真を撮る落合と見守る茂木さん。

 

 

・首里城

王府であり、政治や外交だけでなく王宮文化の拠点として、琉球古典音楽や組踊をはじめとする古典芸能を発信していた首里城。復元が待ち望まれます。

 

園比屋武御嶽石門（そのひゃんうたきいしもん）は、木造建築の様式を石灰岩で再現していること、その理由など伺いました。

訪問した博物館や体験は次回ご報告します！
皆様、是非引き続きプロジェクトの応援よろしくお願いいたします。
そして8月23日からは、一緒に喜びあいましょう！