助成団体活動報告：一般社団法人 SS ネット 自立援助ホーム エスポワール

伴走者への助成を通じて困難な状況にある若者を支援する若者おうえん基金の「伴走支援枠」。第５回助成で採択された活動についてご紹介します。

一般社団法人 SS ネット 自立援助ホーム エスポワール

自立援助ホームを出たあとの若者への伴走支援

◎所在地：神奈川県

◎助成額：1,500,000 円

支援活動の概要

助成先団体である自立援助ホームを退所して就職・一人暮らしをするも、離職して困窮していた若者に対する伴走支援。対象者には障がいがあるが、軽度のため制度のはざまで支援を受けることが難しい。当初は個室型のグループホームへの入居支援を計画していたが、本人が拒否。助成先団体の支援を受けて障害者雇用で就職するも、離職と再就職を繰り返す。
本人の散財癖と、就職したことで生活保護が止まったことなどから、簡易宿泊所の宿代を滞納していた。そんな対象者に対して、伴走支援のほか、家賃の補填や仕事のためのスマホ支援などもおこなってきた。

支援の成果

就職に至るまで、当人の苦手な部分のサポートを繰り返し、会社・区役所・簡易宿泊所との連絡・調整に努めてきた。助成金によって携帯電話を手に入れ、派遣の仕事に従事できるようになった。現在、経済的な支援をすれば就労につながらなくなるため、経済的支援は控え、助言を中心とした支援を続けている。対象者にとって「緊急時の相談所といった役割なのかもしれない」とは、伴走支援にあたる担当者の言。

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