「約15mのイチョウの木の上から降りられなくなっていた猫」

ご支援くださっている皆さまへ、心からの感謝と共に活動のご報告です。

地域の方から「イチョウの木の高い枝の上で猫が何日も降りられず鳴いている」との連絡がありました。
現場に急行すると、約15メートルの高さもあるイチョウの木から降りられず、
おそらく数日間、恐怖と空腹の中で、ただ助けを待ち続けていたのでしょう。

成猫の高所救出は簡単ではありません。パニックになれば転落の危険もあり、高所での作業は危険を伴います。

何時間もかけて慎重に救出。
無事に腕に抱き上げた瞬間、冷たくなった体のかすかなぬくもりを感じました。

そして何より「もう大丈夫」という安堵でいっぱいでした。

保護後はすぐに動物病院へ。
健康チェック・ノミダニ駆除・血液検査を行い、命に関わる病気はないことを確認できました

少しづつ心を開き、やがて膝の上で甘えるようになりました。

そして先日、この子を心から迎えてくださる素敵な里親様と出会うことが出来ました。

新しい飼い主さんの腕の中で、まるで「ここが私の居場所」と言うように身をゆだねていた姿がありました。
もうあの日のように、不安な空を見上げることはありません。

この子のように助けを待つ命はまだたくさんいます。

救出・医療・飼育にかかる費用は決して小さくありません。

皆様のご支援は、次の命を救う力となります。

その命に手を差し伸べられるのは、皆様のような優しい気持ちを持つ方々だけです。

どうか、未来へつなぐこの活動に
お力添えをお願いします。