【Story】スタートアップは「今」に全てを懸ける

Covid-19（新型コロナウィルス）の感染拡大を受け、東京都は平日も含め不要不急の外出自粛を要請。ワープスペースが位置する茨城県も都市部への往来自粛を呼び掛けている状況です。

 

世界ではウィルスによる死者が増え、新聞によると太平洋島しょ国や一部の国を除くほぼすべての国々で感染拡大が続いています。

 

こうした時期に私たちのようなスタートアップがどう行動すべきか。

 

残念ながら答えはどこにもありません。

 

私たちスタートアップは、こういった危機がなくても、常に限りのある生存可能期間（残り資金量）のなかで、いかに他を圧倒する挑戦ができるか、という本当にギリギリの意思決定、勝負をしています。

特に宇宙系を含む研究開発系のアーリーステージのスタートアップの多くは、売上でキャッシュフローを生む手段を持たず、将来のプロダクトリリースに向けて、文字通り「全てを懸けて」駆け続けています。

 

大企業のようにビジネスをある一定期間止めても長期的な展望を描けるわけがありません。

次々を現れるHard Thingsに常に果敢に立ち向かっていくことでしか、会社の生存、成長、そしてメンバー、従業員の生活を守り、そして想いを結実させる方法がないのです。

 

今回の弊社のクラウドファンディングも同じです。

 

例えこのような事態にいたっても、「今」を全力で駆けなければならない僕らには、歩みを止める、という選択肢はありません。

 

なかには「今じゃなくても、もっと困っているところがあるだろう」とか「資金調達だったら他にいろいろ手段があるだろう」と思われる方もいるかもしれません。

 

 

でも、私たちには「今」しかないのです。

 

 

そして、ただでさえ実現までに時間のかかる宇宙開発系スタートアップにとっては、今こんなときだからこそ、身銭を切ってでも長期的な視点をもって応援をしてくれる方々から支援をいただくことが、どんな資金調達手段よりもありがたく、勇気をもらえることなのです。

 

正直、日々ニュースを見るにつけ、クラファン支援のお願いを継続して良いのだろうか、と心が折れそうになることもあります。

 

でも、皆さんからのご支援が届くたびに、前を向けるし、皆さんからいただいた想いを無駄にしちゃいけないと心が奮い立ちます。

泣いても笑っても明日3月31日の夜23時に、このクラウドファンディングプロジェクトは〆切を迎えます。

 

Withコロナの世界で、高速通信網で繋がれた宇宙は、持続可能な地球経済に必ずや大きな貢献をします。

日本発で世界初への取り組みの灯を絶やすことなく、皆さんへ勇気をお返しできるように、「今」を駆け抜け続けます。

最後の最後、皆さんのご支援を心よりお待ちしております。

 

桜はまた咲きます。明けない夜はないし、止まない雨もありません。

でも僕たちスタートアップには、そのときに生きていられる保証はどこにもありません。

 

ぜひ皆さんの支援で、私たちに「今」に駆け続けられる力を与えてください。

 

ワープスペースCEO 　常間地