支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 231人
- 募集終了日
- 2025年6月14日
“矢中の杜“の守り人メッセージリレー#4 サヴィジ トーマスさん
矢中の杜のふだんの活動を支えてくれる「守り人」を紹介するメッセージリレー。
第4弾はサヴィジ トーマスさんです。
理系一筋、趣味は自転車。文化財?考古学者くらいしか文化財と縁がないだろう。その程度の認識であった。そんな私は今、文化財、それも国指定重要文化財の支援を呼びかける一員になっている。どういうことだろうか…
というトーマスさんが矢中の杜の何に魅せられ、のめりこんだのかをつづってもらいました。

◆矢中の杜に関わるきっかけ
ほんの軽い気持ちがきっかけであった…時は11月、運動の秋。私は所属する大学の教員が主催したサイクリングのイベントに参加した。舞台は筑波山麓、目印となる施設を自転車で巡って制限時間内に稼いだポイントを競うゲーム制だった。目印はランドマークや名所のみならず、飲食店なんかも数多登録されていた。私は文化財に目もくれず、ひたすら飲食店を巡ってサイクリングがてら大食い競争をしていたわけである。そんなイベントの終盤、当然の如く腹が限界を迎え、制限時間も迫っていた。少しでもポイントを稼ごう。
そうしてたどり着いたのが当時まだ国登録有形文化財だった矢中の杜であった。
丁度公開日であり内部を見学することができた。「なんとなく雰囲気が良くて、こんなところで過ごせたらいいな」「本館居間の畳でゴロゴロしたら気持ちが良いだろうな」という感想を抱いた。が、この場を借りて白状する。矢中の杜にいきなり一目惚れして心を掴まれたわけではなかった。残念ながらその時の私にはこの文化財の真の価値を理解できるほど目が肥えていなかったのだ。だが、矢中の杜からの去り際に起きたことが転機となった。
「ボランティア募集中です!」。
NPO法人”矢中の杜”の守り人、中村事務局長の宣伝だった。閃いた!
「ボランティアになれば畳でゴロゴロできるではないか!」
それから数日も経たないうちに守り人志願のメールを飛ばした。衝動的な性分が抑制できなかった。矢中の杜に関わることになった経緯はこの通り、美談に出来ないほど不純な動機である。
しかし、これが契機となって私の価値観は不可逆的に変貌するのであった…
◆活動を通じて感じること・気づくこと
あの転機から今日で2年半が経過した。本業学生、博士課程2年。専門は電気化学。微生物を使った次世代の電池の開発に心血を注いでいる。建築も文化財も専門外。それが私の平日の顔である。しかし、今や守り人として矢中の杜で活動するのが私の生活の一部にまでなった。気づいたら矢中の杜には毎週の様に通っていた。なぜか?研究生活に必須な息抜きに丁度良かったからである。当初は守り人でありながら、やはり文化財に対する理解が希薄だったと認めざるを得ない。しかし、そうして活動していくうちに心境が変化して行くのが些か感じられた。
私は公開日のガイドを担当する様になった。私は全活動の中でガイドが一番好きである。それは来場者様の反応が私にとって正の刺激になり、また励みでもあるからだ。特に興味深いのは世代によっていただくリアクションが変わることである。年配の方は「昔の家はこうだった」と懐かしみ、中高年の方は「祖父母宅がこの様だった」と思い出を語り、若年層は調度品を見るや「初めて見た」「歴史館で見た」と興味津々。中には建築や文化財に精通していらっしゃるお客様も。こうして想い想いの楽しみ方をしてくださるのを見るとガイドをする喜びを痛感し、矢中の杜を多角的にみるためのヒントや視点を得ることにつながっている。また、その副産物として来場者様から紹介いただいた他の文化財の見学巡りをするのが私の新たな趣味となっている。
◆矢中の杜のここが好き!
ガイドをする中で特に豪華絢爛な別館迎賓棟を気に入られる方が多いと感ずる。しかし私は個人として本館を殊に気に入っている。本館は矢中龍次郎の生活空間であったことから、昭和30年代で時が止まったテレビや家具が残されている。したがって、何かと一番安心感のある空間であると私は考えている。家計簿や出納帳、日記や納税書類など当時の生活環境を偲ぶ資料が多く発見されるのもこの本館である。よって私は頻繁に矢中龍次郎の生活ぶりに思いを馳せて楽しんでいる。
◆研究者矢中龍次郎と自身を重ねて
こうした中で、この邸宅の捉え方がより深みを伴ったものに変遷していった。施主の矢中龍次郎は建材の研究家であった。次第に、研究に徹し一流の研究者を志す一博士学生である私と矢中龍次郎と勝手ながら重ねて考える様になった。研究は連鎖である。先人たちが何世紀にもわたって築き上げた研究成果を土台にして今の研究テーマが成り立っている。私の博士学生としての研究テーマも例外ではない。この邸宅は先人たる矢中龍次郎が自らの研究成果を盛り込んだ実験住宅という実験系を構築し、千年という研究期間で変化を観察し考察する研究テーマであると解釈した。その研究テーマは私、ひいては守り人、地域の方々、支援者、日本の全国民が関与する壮大な研究プロジェクトにまで発展してきている。私は直接的にこの研究プロジェクトに参画していることを誇りに思っている。矢中の杜を単なるイベントのポイント稼ぎ程度にしか思っていなかった僅か数年前の私とは大違いである。
で、結局私は本館居間の畳でゴロゴロしているのか?もちろんしている。その想いは不変である。仰向けになって振り子時計の音色を聴きながら居間の天井をよく眺め、物思いに耽る。矢中龍次郎も同じ天井を見ていたのだろうか…そして、千年後の守り人も同じ天井を見ているだろうか…
◆本プロジェクトを応援してくださる皆さまへメッセージ
最後に、こればかりは敬語で述べさせていただきます。多くの方々にご支援賜り、心より感謝申し上げます。矢中の杜は国指定重要文化財だけで14,000件近いにもかかわらず、その中でも我々の活動に多くの方々が共感してくださったことに対する喜びや励みは言葉で申し尽くせません。皆様からいただいた想いを確実に形にすべく、いち守り人として保存活動に尽力して参ります。
※※※
今回の私たちのプロジェクトでは英語ページも製作しましたが、その英訳を担ってくれたのも、トーマスさんでした。
海外の方、日本語が母語でない方にも私たちの活動が伝わるように、となるべくわかりやすく、表現にも配慮しながら、学業の傍らこの長文を英訳してくれました。
ぜひ、英語のページも覗いてみてください。
English page▼
https://readyfor.jp/projects/yanakanomori/announcements/373452
リターン
5,000円+システム利用料

邸宅見学│1回
●邸宅見学│1回
・邸宅見学が1回できます。
・1口で1名様がご利用いただけます。
・2025年7月までに、メールで邸宅見学権をお送りします。
・メールの送信日を発効日とし、発効から1年を有効期限といたします。
・開館日であればいつでもご来館いただけます。
===以下もお届け===
●お礼メール
●邸宅内のパネルにお名前掲載(希望制)
・2026年3月末まで邸宅内にお名前を掲載します。
- 申込数
- 84
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年7月
10,000円+システム利用料

国重要文化財 指定記念│矢中の杜写真集
●国重要文化財 指定記念│矢中の杜写真集
・国重要文化財に指定された際に制作した記念写真集です。
・写真は野中典子様による撮影です。
・再販予定はないので、ぜひこの機会にお手に取ってご覧ください。
●矢中の杜リーフレット
===以下もお届け===
●お礼メール
●邸宅内のパネルにお名前掲載(希望制)
・2026年3月末まで邸宅内にお名前を掲載します。
- 申込数
- 80
- 在庫数
- 120
- 発送完了予定月
- 2025年7月
5,000円+システム利用料

邸宅見学│1回
●邸宅見学│1回
・邸宅見学が1回できます。
・1口で1名様がご利用いただけます。
・2025年7月までに、メールで邸宅見学権をお送りします。
・メールの送信日を発効日とし、発効から1年を有効期限といたします。
・開館日であればいつでもご来館いただけます。
===以下もお届け===
●お礼メール
●邸宅内のパネルにお名前掲載(希望制)
・2026年3月末まで邸宅内にお名前を掲載します。
- 申込数
- 84
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2025年7月
10,000円+システム利用料

国重要文化財 指定記念│矢中の杜写真集
●国重要文化財 指定記念│矢中の杜写真集
・国重要文化財に指定された際に制作した記念写真集です。
・写真は野中典子様による撮影です。
・再販予定はないので、ぜひこの機会にお手に取ってご覧ください。
●矢中の杜リーフレット
===以下もお届け===
●お礼メール
●邸宅内のパネルにお名前掲載(希望制)
・2026年3月末まで邸宅内にお名前を掲載します。
- 申込数
- 80
- 在庫数
- 120
- 発送完了予定月
- 2025年7月

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- 210人
- 残り
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- 65人
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- 63人
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- 24人
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- 支援者
- 18人
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