
寄付総額
目標金額 3,000,000円
- 寄付者
- 938人
- 募集終了日
- 2024年2月27日
岐阜の鳥といえば?あの鳥のことも是非知ってほしい
私は今は色々な動物に興味があります。哺乳類だと,もともとゾウやキリンのほか,ウシ科の動物(ローンアンテロープとかアダックスとか・・・)が好きで,実はネコ科動物にはそれほど関心はありませんでした。ネコ科の中でも,チーターは好きでしたが,様々なネコ科動物に興味を持つようになったのは研究対象にすることになってからです。ツシマヤマネコは特にそうです。恥ずかしながら以前は知らなかった・・・。
今や多くの野生動物種が絶滅の危機に瀕していますが,その動物への興味や保全への関心を高めるには「知ること」からです。知らなければ何も始まりません。動物園はそういう大きな機能や可能性を持っています。昨年大変な人気になった名古屋市東山動植物園のツシマヤマネコ「したる」を通して,ツシマヤマネコのことに関心を持つようになった方は多いと思います。実際にそのようなコメントを多数見聞きします。
このクラファンの場を借りて,別の動物のこともちょっと紹介させてください。ネコ科とは関係ありませんが,ついでに是非知ってほしいので。
私たち岐阜大学は,岐阜県岐阜市に位置しています。岐阜県の南部にあり,濃尾平野の北端です。名古屋駅から岐阜駅までJRで20分ほど,そして岐阜駅から岐阜大学までバスで30分ほどです。
岐阜の鳥といえば,何を思い浮かべますか?
私は,岐阜市では長良川鵜飼が有名なのでウミウ,そして岐阜県北部の飛騨地方に生息するライチョウが出てきます。ライチョウは岐阜県のシンボルの鳥「県鳥」に指定されています。私たち動物繁殖学研究室には,ライチョウとウミウの繁殖生理を研究している学生もそれぞれいます(プロジェクト概要ページ後半の実行メンバー参照)。
私はライチョウの保全繁殖研究を始めて十数年経ちますが,研究を通して徐々にライチョウに興味を持つようになりました。最初のころは・・・。
そして,絶滅危惧種のライチョウと,鵜飼のウミウ(ウミウというより鵜飼文化)にはつながりがあると考えるようにもなりました。岐阜県の豊かな自然があったからこそ,地域文化が発展したのだと思っています。生物の保全と文化の保全はつながっていると。2020年に,岐阜市内に「第19回ライチョウ会議ぎふ大会」を誘致し開催しました(色々大変だったなぁ~)。そのときの講演要旨集(全文はこちらのリンクへ)に書いたことを下に一部抜粋します。少々強引かもしれませんが,でもこのような考え方は大事だと思っています。
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話題提供「岐阜県民も県の鳥”ライチョウ”のことを知ろうよ!」
楠田哲士(岐阜大学応用生物科学部/大会実行委員長)
神の鳥ともいわれる国の特別天然記念物ライチョウは,岐阜県のシンボル「県鳥」に指定されている。日本アルプスとその周辺域の高山帯に生息し,岐阜県では飛騨地方の飛騨市,高山市,下呂市に分布し,笠ヶ岳,乗鞍岳,御嶽山が主な生息山岳である。
日本のライチョウは減少傾向にあり,地域によっては絶滅の危機に直面している。環境省や動物園等が共同で,今最も力を入れて保護増殖事業を進める鳥類である。2012年に環境省がこの事業を開始し,生息地での生息域内保全や動物園での生息域外保全が活発に進められている。特に乗鞍岳(岐阜と長野の県境)は有数の生息地で,個体数が比較的安定しているため保全活動の拠点になっている。
動物園では,以前から同種の別亜種のスバールバルライチョウを使って飼育・繁殖の技術確立と研究が行われてきた。その成果を生かして,ニホンライチョウの生息域外保全は,2015年から乗鞍岳で一部の卵を採集して動物園に移動し開始された。動物園で人工孵化・育雛に成功し,それらが成長して毎年繁殖している。2019年から,恩賜上野動物園,富山市ファミリーパーク,市立大町山岳博物館,那須どうぶつ王国,いしかわ動物園で展示公開が始まっている。岐阜県には残念ながら動物園がなく,身近に観察したり,深く学んだりするチャンスが少ないが,全国のすべての飼育ニホンライチョウは乗鞍岳出身であることを知ってほしい。そして今年,中央アルプスでのニホンライチョウの復活事業にまで発展している。
岐阜県には一大生息地がありながら,残念ながら県民のライチョウへの関心度は,富山県や長野県などとは比にならないほど低いことが,データとして見えてきている。飛騨地方の一部にしか生息しておらず,美濃地方の鳥といえば,鵜飼のウミウが有名で,ほとんどの岐阜県民はライチョウに接する機会がない。かくいう私も関心を向けるようになったのは,研究を始めてからのこの10年弱のことである。2011年に,動物園からスバールバルライチョウの繁殖生理の研究にお誘いいただいたことがきっかけで,ライチョウに関わるようになった。2013年には,中村浩志先生に乗鞍岳現地講習会への参加にお声がけいただき,そこでニホンライチョウに人生で初めて出会った感動が,今の私の研究やこの「第19回ライチョウ会議ぎふ大会」開催の想いにつながっている。
(中略)
ライチョウやその生息環境を保全することは,岐阜県の場合,世界農業遺産に認定された「清流長良川の鮎」や国の重要無形民俗文化財に登録された「長良川の鵜飼漁の技術」,ユネスコ無形文化遺産に登録された「本美濃紙(美濃和紙)」といった文化・歴史を継承することにも間接的につながっているはずである。「飛山濃水」といわれる岐阜県。北部の飛騨地方にはライチョウの生息できる豊かな高山環境・自然環境があることが,南部の美濃地方に豊かな水やアユなどの淡水生物,さらには県内の農業や文化を育んでいることを忘れてはならない。自然はつながっている。生物多様性の保全と文化・歴史の保全もつながっている。
ライチョウ会議大会は,岐阜県内では2004年(第5回)と2012年(第13回)に,生息地である高山市内で開催されている。今大会は,偶然にも8年周期の3回目の開催になる。今回の開催地の岐阜市にはライチョウの生息地こそないが,先述のように長良川鵜飼がある。県全体での関心を高めるために岐阜市内で開催することにした。ライチョウ保全の拠点である岐阜県の県民も正しい知識と最新の情報を知り,皆で責任とその誇りを持ちませんか!
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ネコ科とは関係ないじゃないかと言われそうですが,この場を通して,絶滅危惧種ライチョウのことも多くの方に知っていただきたい・きっかけにしてほしいと思い,書かせていただきました。
岐阜と言えば・・・岐阜大学と言えば・・・ということで,秘蔵のライチョウとウミウの木版画をギフト(返礼品)に追加しました。もちろんこちらも木版画家の務川めぐみさんの作品です。巨大な作品なので,すごい迫力です!限定です。
残り1ヶ月をきりました。引き続きご支援をよろしくお願いいたします。
岐阜大学応用生物科学部 動物繁殖学研究室
楠田哲士


ギフト
10,000円+システム利用料

動物トレカ35枚セットコース
●寄附金領収書
●お礼のメール
●岐阜大学クラウドファンディングHPに
お名前掲載(ご希望制)
●当研究室と動物園との繁殖研究紹介に関する論文集(※過去の一般向け記事を出版社の許可を得て集めたもの。PDFデータで送付)
●トレーディングカード35種類セット(カードサイズは約8.8×6.3cm、イラストは学生作)
※寄附金領収書の郵送は2024年5月頃を予定
- 申込数
- 24
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年8月
5,000円+システム利用料

ポストカードセットコース
●寄附金領収書
●お礼のメール
●当研究室と動物園との繁殖研究紹介に関する論文集(※過去の一般向け記事を出版社の許可を得て集めたもの。PDFデータで送付)
●ネコ科のポストカード10枚セット
(楠田と学生による撮影写真)
※寄附金領収書の郵送は2024年5月頃を予定
- 申込数
- 113
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年8月
10,000円+システム利用料

動物トレカ35枚セットコース
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※寄附金領収書の郵送は2024年5月頃を予定
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- 24
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5,000円+システム利用料

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- 113
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