クラウドファンディング終了まであと数日となり

あらためて、私が保護活動を始めたきっかけと、このクラウドファンディングに込めた想いをお伝えしたいと思います。

 

30年前、阪神淡路大震災のあと、ボランティアとして淡路島に入りました。

そこで出会った1匹の犬。震災から生き延びたその子は、くくり罠から逃れるために足を失っていました。

「震災犬」と呼ばれたその子が、私にとって保護活動の原点です。

その後、その子が子犬を産み、里親探しを始めたことから、本格的に保護活動に関わるようになりました。

 

もともと犬も猫も好きで、地元に戻ると自然と野良猫が寄ってくるようになりました。

そこから猫の保護が始まりました。年老いた子、病気の子、捨てられた命──どの子にも生きる価値があり、温かい場所が必要です。

 

でも、現実は厳しく、すべての命を助けられたわけではありません。

病院に連れて行く資金が足りず、苦しい思いをしたこともあります。

仕事をしても、猫の看病で休むことが増え、安定した収入を得るのも難しくなりました。

それでも、ハンドメイドを作っては売り、フード代や医療費を少しずつ捻出してきました。

 

イベントを通して、保護活動を知ってもらおうと試みてきましたが、行政の後援を得るのも簡単ではなく、心が折れそうになることもあります。

 

それでも──

小さな命を守りたい。野良猫をゼロにしたい。

地域猫活動を進めたい。そして、いつか必ずシェルターを開設したい。

 

思い返せば、私の手からこぼれ落ちてしまった命もありました。

あのとき助けられなかった子たちのことを、私は今もずっと、胸の奥で思い続けています。

その積年の想いが、この活動の根底にあります。

 

このクラウドファンディングは、そんな私自身への誓いでもあります。

たとえ時間がかかっても、命に優しい地域づくりをあきらめません。

 

ご支援くださった皆さま、本当にありがとうございます。

残りわずかな日々も、どうか見守っていただけたら幸いです。