「文化財修理をもっと身近に――大安禅寺タブロイド紙のお知らせ」

「文化財修理をもっと身近に――大安禅寺タブロイド紙のお知らせ」

タブロイド紙発刊のお知らせ

大安禅寺では、令和の大修理の進捗を皆様にわかりやすくお伝えするため、タブロイド紙を発刊しています。専門的な知識を必要とする文化財修理を、より身近に感じていただけるよう、写真やイラストをふんだんに用い、工事の現場での発見や修理の工夫をまとめています。

今年は、本堂・山門・鐘楼の修理についてご報告する号を刊行いたしました。

山門・鐘楼の修理完成

また、山門と鐘楼においては修理が完了し、修理前と修理後の姿を比較できる「ビフォーアフター」の写真を掲載しています。
長い年月を経て傷んだ箇所が修復され、美しく蘇った姿を、ぜひ誌面でご覧ください。

本堂の新たな発見と復原

本堂の解体調査を進める中で、江戸時代当初の大安禅寺本堂は現在の姿と大きく異なっていたことが分かりました。
屋根は上屋が茅葺、下屋がこけら葺きであり、また内部では正面に土間があり、御本尊をお祀りする内陣の背後には二部屋、さらに本堂の管理を担う「知殿寮」の部屋が備わっていたことが確認されました。

これらの歴史的知見を踏まえ、今回の修理では当初の姿を可能な限り復原することが決定しております。その背景や詳細についても、誌面でわかりやすく紹介しています。

ぜひお手に取ってご覧ください

本紙は、修理の経過をただ記録するだけでなく、皆様と共に大安禅寺の歴史を見守り、未来へと繋げていくためのものです。
わかりやすく、親しみやすい内容となっておりますので、どうぞお手に取ってご覧いただければ幸いです。大安禅寺に置いてございます。

大安禅寺　髙橋玄峰　合掌