応援メッセージ：木彫家 桒山賀行先生より

粘土や木、石などを素材をつかい、形をつくる人にとって「触れること」は身近にあります。手でさわり、つかみ、なでてみると、「見た目」よりもその形のことをよく知ることができます。だからこそ、彫刻家には触れる鑑賞と関わりのある人が多いのかもしれません。

そんな彫刻家の中でも、世界でもっとも長く触れる鑑賞を継続している作家の一人に、桒山賀行先生がいます。桒山先生は、その系譜を辿ると高村光雲まで遡ることのできる伝統木彫に位置する彫刻家で、30年以上にわたって藤沢や清里で「手で触れて見る彫刻展」を開催してきました。

その桒山賀行先生から、応援メッセージをいただきました！

千葉盲学校の作品は、一つの時代を象徴するエネルギーを宿しています。のびのびとした子どもたちの手跡は、現代にこそ今一度振り返る価値のあるものだと思います。（私自身もそうですが、）作家とか実践者は現場を大事にしますが、それを自分で語ることは苦手です。多くの人たちが西村陽平先生の取り組みを知り、作品が未来にも生きることを願います。プロジェクトの成功を祈念しています。