今こそ、アートの力！

熊本県下最大魚港の牛深で帆船時代に生まれた民謡、牛深ハイヤ。

熊本県立劇場が主催する「アートキャラバンくまもと」という企画のコーディネートで今日はフートパル熊本の熊本ワインさんにうかがいました。

様々な事情でご飯を食べることがままならない子どもとそのご家族を対象にした「こども食堂まつり」が開催され、牛深ハイヤの皆さんにはそのオープニングにご出演いただきました。

あいにくの雨模様でしたが、ハイヤの登場の直前に小雨に。

屋内での開催に向けて準備をしていたのですが、やっぱり外で見ていただこうと熊本ワインさんの前の広場での開催を決定！

「どうにか保って…!!」

と祈る思いで見ていましたが、途中から分厚い雨雲が覆い土砂降りに。

まさにバケツをひっくり返したような雨の中、牛深ハイヤの皆さんは笑顔で区切りのフレーズまで踊りきられました。

笑顔で踊りきられた牛深ハイヤの皆さんに「感動しました！」との周りの方々の声。

かくいう私は、踊りが始まってすぐに胸が熱くなって涙ぐんでいました。

雨のために屋外での続行は断念して、屋内に移動してレクチャー、そして、社中の方と一緒に皆で輪になってハイヤ踊り。

生演奏で皆で輪になってリズムにあわせて踊って…

こんなにも心が解れたのは久しぶりのことかもしれません。

（みんなで踊っている写真がないのは私も踊ってしまったからです。笑）

地震後、心からウキウキするような瞬間に出会えることが激減しています。

今日の会場には皆で楽しもう！と心寄せ合って遊ぶ人たちの姿。

大きな笑顔の花を咲かすことができる、心を奥底からほぐすことができる、アートの力が今、必要だと思うのです。