児童労働ゼロへ。全ての子どもが遊び、学び、未来を自由に描ける世界を
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支援総額

10,572,000

目標金額 10,000,000円

支援者
361人
募集終了日
2025年7月25日

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2025年07月22日 17:00

国連で児童労働の話が出なさすぎてツラすぎる

日頃からご支援をいただきありがとうございます。ACE代表岩附由香です。


私はいまニューヨークで「国連ハイレベル政治フォーラム」に参加しています。

各国におけるSDGsの進捗を図るこの会議、今年はSDGsの目標8「働きがいも経済成長も」について詳細レビューをすることになっています。児童労働については目標8のターゲット7に、「2025年までにあらゆる形態の児童労働を終わらせる」=児童労働をなくすことが記載されています。

 

そのため、ACEではこの会議内でのサイドイベントとして、7月16日に"Dialogue on SDG Target 8.7 to End Child Labour by 2025 : How can we achieve a child labour-free world?"
(児童労働を2025年までに終わらせるSDGsの目標8.7に関する対話:児童労働のない世界をどう私たちは実現できるか?)を企画、開催しました。

 

イベントには、元児童労働者のジャクリーンさんにも登壇してもらいました。

ジャクリーンさんは、お父さん・お母さんが農業労働者として働いていましたが生活に余裕がなく、学校に着ていく洋服を買うのが難しかったため、11歳から働きはじめました。


朝4時に起きてまだ暗くて寒い中家を出て、朝露に濡れながらレタスを刈り取る農作業をして、
昼になると強い日差しが照り付ける中日陰もなく、30分休憩をはさんでずっと農作業を続ける日々。
"No time to breath, no time to be a child"(息をする間も、子どもになる間もなかった)とジャクリーンさんは当時のことを語ります。

 

その後お父さんが肺がんになり、お母さんも長年じゃがいもを背負ってきたため肩を傷めて障害が残る状態となりました。家族を支える重荷はジャクリーンさん一身にかかります。早朝じゃがいも畑で働きながら、高校3年生として成績もキープし卒業を目指しました。
「人生で一番大変だった時」と語ります。

 

ある日作業中に雪が降ってきたそうです。手はかじかみ、足は濡れ「もう作業は終わりと誰か言ってくれないかな」と期待したけれど作業は中止にはならなかった、そしてその「沈黙」が今も自分の中に残って忘れられない、と、体験談を語ってくれました。

 

高校3年生まで働いていましたが、現在大学生の彼女は、地域の中で同じような子ども・若者たちとのつながりを保つ活動もしています。


スピーチの締めくくりに、こう語りました。

 

「私は一人ではありません。こうした児童労働がみなさんの裏庭で起きている証拠としてここにいます。どんな子どもも、学校か、生活を支えるか、のどちらかを強制的に選ばせられるようなことがあってはなりません。家族が食べていくために、夢をあきらめることがあってはなりません。
今日私は、自分だけでなく、沈黙の中で働き、早く大人になることを迫られ、その手が生きるための道具と化し、自分らしくありのままでいることを許されなかった子どもたちのために話をしにきました。私のような子たちのために闘ってくれてありがとう」

 

イベントではジャクリーンさんのスピーチのほか、さまざまな関係者が登壇しました。
児童労働、強制労働、人身取引などをなくすための取り組みを加速させるべく立ち上がっているグローバルな枠組み「アライアンス8.7」の議長の基調スピーチに始まり、
ガーナ政府で児童労働フリーゾーンのプロジェクトを担当するエスターさんがプレゼンテーションを行い、
私もACEの現地支援のプロジェクト(スマイル・ガーナプロジェクト)や企業連携の取り組み、企業・NGO・政府などが連携して持続可能なカカオ産業の実現を目指す「サステイナブル・カカオ・プラットフォーム」の取り組みを紹介しました。

 

また企業を代表して、カカオの搾取を終わらせることを目指すチョコレートブランド「トニーズ・チョコロンリー」のダニエルさんから、トニーズが他企業とサプライチェーンを共有する「オープンチェーン」の取り組みが紹介されたほか、

アメリカの児童労働連盟から参加してもらったリードさんは、アメリカの労働省が児童労働・強制労働等のプロジェクトへ出資を停止したことに伴う影響やアメリカ国内の児童労働について言及してくれました。

 

しかし、数あるサイドイベントの中で児童労働がテーマだったのは、私たちが主催したこのイベントだけでした。


また、目標8についてのセッション内のパネルディスカッションでは児童労働については一言も触れられず、2分ずつの発言時間の中で児童労働に言及したのはたった4か国だけでした。

 

2025年はSDGsの目標8.7「児童労働撤廃」の達成目標とされた年で、それがいまだに1億3800万人も児童労働者がいてかなり後れている状況だというのに、残念ながら国連ハイレベル政治フォーラムでそのこと自体をきちんと取り上げたのは私たちだけだったようです。私たちが開催しなければ、児童労働はほとんど語られず、課題認識もされずに、今年のフォーラムは終わっていったのだと思います。

 

今回、ACEが果たす役割はガーナや日本にとどまらず、グローバルレベルでもあることを認識しました。

 

こうした児童労働に関する活動ができるのは、ACEが存在するからであり、みなさんが支えてくださっているからです。

 

現在挑戦中のクラウドファンディングは、残り3日となりました。
みなさまの力強い応援により、あと60万円で目標金額の達成が見えてきました!
ACEとして11月の国連ビジネスと人権フォーラムでもきちんと児童労働の問題が取り扱われるよう、アドボカシー活動を続けたいと思います。最後までぜひ応援してください。よろしくお願いいたします!

 

2025年7月21日 ACE代表岩附由香

PS:今回のタイトルは、沖縄県うるま市を舞台とし累計50万部発行の漫画「沖縄で好きになった子が方言すぎてつらすぎる」(アニメにもなっています)を真似して書いています。
「沖ツラ」と略すそうです。今回は「国ツラ」でしょうか・・・。

リターン

3,000+システム利用料


【寄付金控除対象】子どもたちに自由の力を!3,000円応援コース

【寄付金控除対象】子どもたちに自由の力を!3,000円応援コース

●感謝のメールをお送りします
●活動報告をメールでお送りします

★本プロジェクトへのご寄付は税制優遇の対象となります。寄付受領書は2025年10月に送付予定です。
★複数口でのご寄付も可能です。

申込数
117
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年10月

5,000+システム利用料


谷川俊太郎の詩「そのこ」ポストカード【寄付金控除対象外】

谷川俊太郎の詩「そのこ」ポストカード【寄付金控除対象外】

谷川さんは、ACEの活動に賛同してくださり、毎月の寄付で活動を支える「子どもの権利サポーター」として長年ご支援してくださいました。

2010年、谷川さんに「『サポーターとしてACEを応援しています』というメッセージをいただきたい」とお願いしたところ、最初は断られてしまいましたが、「僕は詩人だから。難しいかもしれないけど、詩で協力するよ」とおっしゃってくださいました。

そうして書き下ろしてくださったのが「そのこ」という詩です。遠く離れた空の下、カカオ農園で働きながら暮らす「そのこ」と、日本に住んでいる「ぼく」の日常を描いたこの詩をポストカードとしてお届けします。誰かと想いを分かち合うきっかけとして、ぜひご活用ください。

●「そのこ」ポストカード3枚
●感謝のメールをお送りします
●活動報告をメールでお送りします

※本コースは税制優遇の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はできかねますのでご了承ください。

申込数
49
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年9月

3,000+システム利用料


【寄付金控除対象】子どもたちに自由の力を!3,000円応援コース

【寄付金控除対象】子どもたちに自由の力を!3,000円応援コース

●感謝のメールをお送りします
●活動報告をメールでお送りします

★本プロジェクトへのご寄付は税制優遇の対象となります。寄付受領書は2025年10月に送付予定です。
★複数口でのご寄付も可能です。

申込数
117
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年10月

5,000+システム利用料


谷川俊太郎の詩「そのこ」ポストカード【寄付金控除対象外】

谷川俊太郎の詩「そのこ」ポストカード【寄付金控除対象外】

谷川さんは、ACEの活動に賛同してくださり、毎月の寄付で活動を支える「子どもの権利サポーター」として長年ご支援してくださいました。

2010年、谷川さんに「『サポーターとしてACEを応援しています』というメッセージをいただきたい」とお願いしたところ、最初は断られてしまいましたが、「僕は詩人だから。難しいかもしれないけど、詩で協力するよ」とおっしゃってくださいました。

そうして書き下ろしてくださったのが「そのこ」という詩です。遠く離れた空の下、カカオ農園で働きながら暮らす「そのこ」と、日本に住んでいる「ぼく」の日常を描いたこの詩をポストカードとしてお届けします。誰かと想いを分かち合うきっかけとして、ぜひご活用ください。

●「そのこ」ポストカード3枚
●感謝のメールをお送りします
●活動報告をメールでお送りします

※本コースは税制優遇の対象外となります。寄付金受領証明書の発行はできかねますのでご了承ください。

申込数
49
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年9月
1 ~ 1/ 15


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