日本の恵まれない環境の子どもたちを知った衝撃から｜サポーター紹介＠千葉（日）ブランチ

親を頼れない子どもたちを支援するきっかけは、コロナが始まった2020年のことでした。
SNSで偶然目にした記事の見出しは、「国から死ねと言われています」
書かれていたのは、施設を巣立ったばかりの18歳の声です。

コロナでバイトがほとんどできなくなり、学費どころか生活費もままならない。区役所に相談しても取り合ってもらえず、「国から死ねと言われている気がする」という内容でした。

衝撃的でした。
私は、コロナ禍でも収入は変わらず、
その子と同じ年齢の頃は、大学の学費も生活費も家賃も、親に出してもらいました。
同じ日本に生きているのに、こんなにも状況が違う。

――こんなことって。。。
――同じ日本で、こんなことって。。。

それから、自然と同じような記事やニュースが目に入るようになり、そして、恵まれた環境にいるからこそ、子どもがいない自分だからこそ、その分のエネルギーやお金を、親を頼れない子どもたちに向けたい、と思うようになりました。まずは寄付から始めましたが、将来的には、直接支援する活動をしたい、と思っていました。

けれど、子育て経験もない私は完全な素人。どう関わればいいのか分からず検索を重ねるうちに出会ったのが、「ブリッジフォースマイル（B4S）」でした。研修制度もあり、経験がなくても大丈夫そうと、2022年の初めに登録しました。

…とはいえ、その後は新しいことを始めたり、日常に追われたりして、なかなかサポーターとしての一歩を踏み出せずにいました。
そんな中、B4Sのスタッフの方が個別面談で丁寧にフォローしてくださったおかげで、今年ようやく「巣立ちサポーター」として活動をスタートすることができました。

私自身、高校生と関わることが今まであまりなかったので、初日は、子どもたちと同じくらい緊張していました（笑）。

実際に出会った子どもたちは、一見すると普通の高校生。
でも、接している中で、どこか繊細さや生きづらさを感じる子もいます。
そしてみんな、当たり前にバイトをしています。
そんな子どもたちと向き合うことは、私にとっても人生を考える大きな刺激になっています。
子どもたちと共に時間を重ねて、私も将来的にもっと関わっていけるように、成長していきたいと思います。

さのぴー
非常勤の大学職員、日本酒愛好家
趣味は広く浅く、たまに一日ごろごろ過ごすのが好き