BC Tube編集部コラム：監事　家里　明日美

BC Tubeクラウドファンディングでご支援、応援をくださった、皆様、心からどうもありがとうございます。
今回の挨拶は、少し堅苦しいお話になりますが、BC Tube動画の信頼性、学術活動についてお話させていただきます。

BC Tubeは、乳がん・乳房に関する、わかりやすく正確な情報を、いつでもどこでも誰でも気軽にアクセスしていただけるよう、YouTube動画による情報提供を行っています。より多くの皆さんに見ていただけるように、親しみやすい動画やお届け方法を心がけていますが、それと同時に、エビデンスに基づく正確な情報であることを保証することは、BC Tubeに求められている重要な要素の一つだと考えます。
「YouTubeを始めとするオンライン動画共有サイトの各コンテンツの質を判断する」という点において、現在、完璧な手段は無いと言わざるをえません。視聴者にとって、正確で、自分に適切な情報を選び取ることは容易ではありません。私自身、これまで、趣味などの動画の質的内容を、自分で評価、吟味することはなく、信頼性を意識せずに視聴してきました。ソーシャルメディアやオンライン動画共有プラットフォームの存在感が大きくなった現在、信頼性を鑑みない情報取得は、様々な情報に関する誤解や偏見を生む原因の一つになっていると感じます。
多くの方が、安心してBC Tubeの動画を視聴して、乳房・乳がんに関する知識や最新知見を得られるような環境を達成するためには、BC Tubeが積極的にアカデミックな立場をとり、乳がん・乳房に関わる学術的立場の方々からBC Tubeを評価していただき、外部から信頼性を保証していただくことは、とても大切と思います。さらに、学術的活動を行うことで、医療者にもBC Tubeの存在を知っていただき、BC Tubeコンテンツをご活用いただくことで、医療現場の負担減に繋げられることを願っています。

BC Tubeは、今年、日本乳癌学会のシンポジウム（伏見）、日本遺伝カウンセリング学会（家里）、日本癌治療学会（寺田満雄）、日本癌学会（寺田真由美さん）で発表する機会を得たり、日本遺伝カウンセリング学会誌へ論文発表したり、医療者の皆さんに知っていただく機会を多く得ることができました。これも視聴者の皆さんのお蔭です、改めて深く感謝を申し上げます。
BC Tubeメンバーは、正確さ、わかりやすさを追求しつつも、和気あいあいと活動していて、ざっくばらんな楽しい団体です。今後も、私たちの作成動画、活動を見守っていただき、皆さんの声を私たちにも届けていただけましたら幸いです。