
寄付総額
目標金額 1,000,000円
- 寄付者
- 143人
- 募集終了日
- 2022年1月31日
レバノン事務所駐在員からのメッセージ②
こんにちは。パレスチナ子どものキャンペーンの田浦です。
昨年12月17日からスタートしたこのプロジェクトも、残り3週間となりました。
昨日までに55人の方にご支援いただきました。本当にありがとうございます!
レバノンに暮らす難民の方々を想って応援してくださる方がこんなにもいると思うと、とても心強いです。皆さまとともに最後まで走り抜けたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします!
本日は、当会レバノン事務所の駐在員の内藤から皆さまへのメッセージをお届けします。
今レバノンで人々がどのような日常生活を送っているか、現地から生の声をぜひ聞いてください!
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こんにちは、レバノン駐在員の内藤です。
私がレバノンを最初に訪れたのは2018年の春。当初はただの旅行で訪れただけでしたが、人々の人情味溢れる、温かく明るい人柄に惹かれ、一瞬にしてこの国の虜となりました。
しかし、そんなレバノンは、2019年秋頃から、金融・経済危機や通貨危機、政情不安、コロナ禍といった複数の問題から成る「複合的な危機」に見舞われており、現在も状況は悪化する一方です。今日のレバノンは、社会全体に失望感や不安が漂い、私が出会った2018年頃のレバノンとは、全く別の姿になってしまいました。
現在、レバノンに暮らす人々が直面している日々の苦悩や、生活の大変さは、わかりやすい、キャッチーなものでなく、メディアに取り上げられることもほとんどありません。毎日じりじりと痛みつけられ、人としての尊厳を少しずつ削がれるような、耐え難い苦しみです。本日は現地の生活状況から、そのようすを少しでもお伝えしたいと思います。
まず、人々の生活に最も大きな影響を与えているのは、現地通貨レバノンポンドの暴落です。現地の人々は、レバノンポンド紙幣を「(ボードゲームの)モノポリーのお札」(ぐらい価値がない紙切れ)だと言っています。
現在流通している最も大きな紙幣の10万ポンド札は、以前まで7,000円ほどの価値があったので、1、2枚財布にあれば、安心して外出できました。今や400円以下の価値なので、何十枚と財布をパンパンに詰めて出かけないといけません。
近所のスーパーでも、陳列棚に値札が一切なくなった。私自身もレジで値段を知り、買うのを断念することも。
大半の人々はこのレバノンポンドで収入を得ていますので、人々の購買力は下がる一方です。それなのに、食料や日用品の値段は毎日上がり続け、人々を苦しめています。現在の食料価格がいかに理解しがたいものか、例を使ってご説明します。レバノンの法定最低賃金は月収67万5,000レバノンポンドと定められています。
難民世帯の人々は不安定な日雇い労働に就いているケースが多く、これを下回る賃金で働く方もいます。レバノンで最も安く手に入る食材は、主食であるパンですが、これは現在、一袋8,500レバノンポンド前後です。
例えば、5人家族で「一日三食パンだけ(一食あたり一袋)を食べる生活」をしたとしても、上記の最低賃金では、ひと月に約80袋しか買えませんので、90食(30日×3食)分は買えず、月の最後の数日間は何も食べるものがありません。そもそも一か月間、毎食パンだけ、という食生活がありえませんが、それすら実現できないのです。
また、現実には、家賃や水道光熱費、医療費、教育費、交通費等の支出もありますので、収入のすべてを食費に充てられるわけではありません。
こうした普通の日用品も、輸入に依拠しているため価格が高騰し、今では最低月収の約4分の1から3分の1程度に値する高級品に。
収入が足りないなら貯金を切り崩せばいいのではないか、という疑問が浮かぶかと思います。しかし、2019年秋以降、金融危機で銀行が機能しなくなり、人々は自身の預金が引き落とせなくなりました。
これまで子どもの教育費を頑張って貯めていた人や、生涯働いたお金を貯めて退職後を過ごしていた人など、差別なくみんな自身の預金を引き出すことができなくなってしまいました。
2年前に壊されたこのATMは、今もそのまま。
また、レバノンで大きな問題となっているのは「電力の不足」です。
現地通貨の暴落で輸入燃料の価格が高騰し、国内で燃料が不足。発電が追い付いていません。公共の電気は良い日で2、3時間、悪い日で30分ほどしか届きません。
特にこの夏は、どこに行ってもエアコンはなく、エレベーターも動いておらず、常に汗だくの状態でした。やっと発電機の電力が来ても、アンペア数が限られているので、エアコンをつけるか、洗濯機を回すかという判断を迫られていました。冬を迎えた今も電力状況は改善しておらず、暗い家の中で寒さに耐える人々が大勢います。
家の冷蔵庫も稼働できない家庭が多かったせいか、国内全土で食中毒が社会問題に。
現地の人々は、口を揃えて「この国には未来がない」と言います。経済力のある人々はとっくに海外へ移住してしまいましたが、私たちが日頃支援している難民世帯の方々は、移住という選択肢もなく、この沈みゆく船から脱出できません。
こうした状況の打開策が一切見えないまま、人々の生活はより一層苦しくなるばかりです。
このような厳しい状況の中で行う食料支援は、文字通り「ライフセービング(命を救う)」につながるものだと実感しています。難民世帯の方々が少しでも栄養のある食事をとり、一晩でも多くお腹いっぱいで眠りにつくことができるよう、温かいご支援をいただけますと幸いです。
(レバノン事務所 内藤)
ギフト
2,500円

1/2家族サポート
●心からの感謝のメールをお送りします。
●活動報告、会報誌サラームをお送りします。
●オンライン報告会などのイベント情報をお送りします。
●領収書(寄付金受領証明書)
※2022年3月中旬ごろ発行予定
※領収証の名義・発送先は、ご寄付の際に入力いただいたお届け先の宛名と住所となりますので、ご注意ください。
*税金控除の対象となります。2022年度の確定申告にご利用いただけます。
*発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。
- 申込数
- 26
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
5,000円

1家族サポート
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※2022年3月中旬ごろ発行予定
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*税金控除の対象となります。2022年度の確定申告にご利用いただけます。
*発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。
- 申込数
- 49
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
2,500円

1/2家族サポート
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※2022年3月中旬ごろ発行予定
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*税金控除の対象となります。2022年度の確定申告にご利用いただけます。
*発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。
- 申込数
- 26
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年2月
5,000円

1家族サポート
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※2022年3月中旬ごろ発行予定
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*税金控除の対象となります。2022年度の確定申告にご利用いただけます。
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