盛岡市動物公園のキリンのリンタを守る！

　リンタは、右前肢の手根関節が腫れており、変形も起こっていて、X脚になっています。また、右前肢の手根関節、左右前肢の球節も腫れています。変形性関節症という病気です。

 

 

　このまま前肢の関節が悪化していくと、いずれ自分の身体を支えることができず、立てなくなってしまいます。大型動物が立てなくなるということは、「死」を意味します。

 

　相談を受けた岩手大学と未来を創るどうぶつ医師団は、これまでに盛岡市動物公園と協議を重ね、10月29日に、協働診察を行いました。

 

 

 

　診察の結果、長期的な予後は厳しいものがあると考えております。

　

　しかし、リンタを守るため、今、できることを提案し、治療方針を固めました。未来を創るどうぶつ医師団は、国内外の専門家や研究者ともやり取りを重ね、人、犬や馬の変形性関節症で実績が上がっている試薬の投与を治験として行うことを予定します。この治験は、北大と治験試薬提供会社との共同研究プロジェクトで進めます。

 

 

　現在、現場では、関節の悪化の原因となっている伸びすぎて変形している蹄の削蹄に加え、治療薬の注射に向け、急ピッチで懸命にトレーニングを行っています。

 

　

　私たちは、リンタを守るため、あらゆる手を尽くし、やれるだけのことを真剣にやります。

 

　今後、同園のイヌワシに加え、他園の同じような病態を抱えるキリンや、その他のどうぶつたちのために、診療費を含む活動費が必要です。

 

　是非とも、みなさまには、希少種を含む貴重などうぶつたちを後生に残すための協働をご支援いただければ、幸いです。

 

　心からのお願いです。

 

 

                      一般社団法人 未来を創るどうぶつ医師団　代表 福井 大祐