仙台市うみの杜水族館のツメナシカワウソの協働診療チーム

　未来を創るどうぶつ医師団代表の福井です。

 

　仙台うみの杜水族館の症例を紹介させていただきます。

 

　2019年7月19日、岩手大学農学部附属動物病院動物園水族館動物診療科、仙台うみの杜水族館と動物園水族館動物医療チーム（未来を創るどうぶつ医師団の前身）は、一つのチームとして協働診療を行いました。

 

 

 

 

【ツメナシカワウソ（愛称：ソラ）】

　国内に１０頭しか飼育されていない貴重なカワウソの一種です。
　そんなソラ君は「腎結石症」という病気を患っており、仙台うみの杜水族館では、定期的な検査と必要に応じて治療を行っています。
　その病態を詳しく評価し、今後の治療方針について検討するため、岩手大学において、動物園水族館動物医療チーム（未来を創るどうぶつ医師団の前身）の協力の下、他施設の獣医師も駆けつけ、協働診療を行いました。
　吹き矢で麻酔をかけて、血管確保と気管内挿管の後、造影CT検査を行いました。

 

 

　診断の結果、腎結石の詳しい病態がわかりました。

 

　本症例も、チーム医療によって、安全に麻酔と検査を行うことが可能となりました。また、診断結果をより良い生活の維持につなげることができ、適切に定期検診を行うことが重要であることを示しています。

　協働診療とチーム医療の強みは、複数の専門家の眼が入ることにあります。

　

　今後、貴重などうぶつたちのいのちのため、全国の動物園水族館とコラボレーションを増やして行くことを目指しています。

 

　そのための活動基盤として、このクラウドファンディングの達成に向け、みなさまもチームメンバーとして協働していただければ、幸いです。

　どうぞよろしくお願いします。

 

　

　　　　 一般社団法人 未来を創るどうぶつ医師団 　代表　福井 大祐