《Contemplating Suicide》生きる意味

 

 

ビデオ第４弾をお送りします。

 

わたしは１３歳のころに残存視力を失いはじめ、

 

１６歳のときに全盲になりました。

 

自分の将来が不安で不安で仕方がなかった。

 

自分の生きている意味とはなにか？

 

役に立たないどころか人に迷惑をかける人生なら、

 

死んだほうが良いとさえ思い始めていました。

 

その頃のエピソードを少しお話します。

 

 

 

Psychologically in my mind I was so depressed.

I didn’t think I will be needed to others or I will be useful any more.

I lost my patience and I didn’t know my future and it was very hard.

I didn’t want to live because at that time,

I thought I will need someone’s help every day,

even putting toothpaste on my toothbrush.

 

 

So I tried to commit suicide when I was 16.

I went to the bridge looking over my favorite beach, but I couldn’t do it.

I went to the park and I slept, I tried to take a nap and I wanted to try again.

During my nap I got a message from my uncle who died 5 years before:

 

‘You have to live positively so that you can help sighted people who have lost their meaning of life.

They will see something from you, from you blind people, so don’t commit suicide, don’t escape.

There is a meaning for being blind, to encourage and inspire other people’.

 

And after that, I started living positively and started challenging.

I came to the States and did several marathons and sailing across the Pacific.

And now I’m working as a life coach and motivational speaker.

Through those experiences, I think being blind is a wonderful thing, because sighted people cannot encourage people the same way.

 

So now I think being blind in this world, in this life, is very precious.

One time in Tokyo, some religious people approached me and said,

‘let us pray so that you might be able to get your sight back’

and I said to them,

 ‘if I will be sighted, please don’t pray. I need this blindness to encourage and inspire people, because my life is great!’

 

（意訳）

 

（目が見えなくなった頃）精神的に、とてもとても落ち込みました。

 

他人から必要とされることはもうない、

 

他人の役に立つことはもうないんだと思ったんです。

 

こんな人生は堪えられないと思いましたし、未来が見えませんでした。

 

とても辛かった。

 

もう生きたくないと思いました。

 

なぜならその時は、自分は毎日一生、何をするにも他人の助けを

 

借りて生きなければならないんだと思ったからです。

 

歯磨き粉を歯ブラシにつけることさえも、

 

誰かに助けを借りなければいけないんだと。

 

 

そうして１６歳の時、自殺を試みました。

 

わたしの気に入りの海岸が見渡せる、橋にいきました。

 

でも、どうしても飛び降りることができませんでした。

 

あとでもう一度試そうとおもって、

 

ひとまず公園に行き、昼寝をしました。

 

そうして公園で昼寝をしているとき、

 

５年前に亡くなった叔父が、わたしに語りかけました。

 

「おまえはポジティブに生きるんだ。

 

おまえがポジティブに生きる姿を見ることで、

 

見えてても、何のために生きているか分からなくなっている人たちに

 

勇気と希望を与えるんだ。

 

きっと彼らはおまえから、目が見えないひとから、なにか希望を見る。

 

だから自分の命を断とうとするな。逃げるな。

 

目が見えないことにも意味があるんだ。

 

周りの人々を励ます為に、勇気を与える為に。」

 

そうして叔父からのメッセージを聴いたあと、

 

私はポジティブに生き始め、様々なことにチャレンジするようになりました。

 

アメリカに来て、何度かマラソンを走り、

 

そしてこうしてセーリングで太平洋横断に挑戦しようとしています。

 

現在ライフ・コーチやモチベーショナル・スピーカーとしても活動して、

 

こういったすべての経験を通して、ブラインドでいることは素晴らしいことだなと思っています。

 

なぜなら目が見えていたら、同じようなかたちで人々を励ますことは出来なかったでしょうから。

 

こうして今は、ブラインドとしてこの世界を、この人生を生きることが、

 

とてもかけがえのないことだと思っています。

 

一度東京の道ばたで、宗教関係の方々がわたしに近づいてきて、

 

こう言ったことがあります。

 

「あなたの為に祈らせてください。あなたの目が見えるようになりますようにと。」

 

私は彼らにこう言いました。

 

「どうぞ祈らないでください。

 

目が見えるようになると困るんです。

 

わたしには人々の心を励ましていくために、

 

ブラインドでいることが必要なんです。

 

それに、わたしは素晴らしい人生を送っていますから！」