【森づくり×アート】インド、ラダックで天空の芸術祭を開催したい!
【森づくり×アート】インド、ラダックで天空の芸術祭を開催したい!

支援総額

3,001,000

目標金額 3,000,000円

支援者
227人
募集終了日
2024年8月8日

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2024年06月15日 11:54

ラダックの遊牧民の今を知る〜パドマさんの視点〜

前回の記事で紹介したラダックの遊牧民ファミリー出身のパドマさん。彼女に近年の遊牧の実情を尋ねました。

 

―放牧のルートは決まっているのですか?

パドマ 草の生長に合わせて移動するんです。一定の時期にその場所に行けば草が豊富にあることが経験値でわかっているんです。もちろんその年によって多少のズレは今までもありました。

草をはむ牛の親子

 

草を求めて「パンゴンツォ」*1の氷の上を歩いて、他の山に動物たちを移動させることもありました。これはツルツルで危ないからなるべくやりたくないことですね。ポケットに土を入れて、山羊たちの前に撒いて滑り止めにして歩かせるのです。まだ経験はありませんが、氷が割れたら大変です。

 

ただこの4、5年は気候のリズムが大きく崩れて、予想とずれることがしばしばあります。前に草があったところに行っても生えていなくてびっくりしました。

深刻だったのは2018年の12月から5月にかけて。山の上の方へ行ってもまったく草がなくて、このままだと全滅してしまうので、人間が食べるための大麦を与えました。

 

―どのくらいの量の大麦が必要でしたか?

パドマ 200頭の山羊たちがいるので、50kgの大麦が15袋必要でした。200頭分のマスクを縫って、マスクの中に大麦の粉を入れて食べさせます。でないと草が常食の山羊はツブツブの大麦を食べることができないから。それでも、ヤクや牛など大きな家畜の中には死んでしまったものもいましたね。

パドマさんのお母さん、ツェリンさん。

 

家畜たちの家。この時は放牧で山に出かけていた。

 

草を探し歩くヤクたち。

 

―それは大変でしたね。遊牧生活を止めることは考えていますか?

パドマ 父は人間の家族より動物に心を寄せているような人ですから、父母の存命中は続けると思います。でも、弟の1人は軍で働き、1人はお坊さんになりました。もう1人の弟はエンジニアになり、妹は今学校に通っています。

 

ここから、ゲストハウスのおかみ、シャクンさんも参加。

 

シャクン パドマのお父さんは本当に動物が大好きな人です。都市部レーの病院に入院している時も動物のことをとても気にかけて、帰る、帰ると。退院して私たちのゲストハウスにきた時も、ベッドで寝るのが苦手で、靴も脱ぎたくなくて、庭の木陰で寝ていました。

 

パドマ 父は72歳で、ドクターストップも聞かず、今も1ヶ月半の放牧に出ています。ルクング村は15家族の小さな村で、父はそれぞれの家庭で飼っている山羊たちを預かって放牧に出ているのです。他の家族は遊牧生活よりも働きに出てお給料をもらった方が暮らしやすいから、遊牧が好きな父に世話料を払って任せているのです。放牧中に作るバターやチーズも渡しています。でも、200頭の世話は本当に大変だから、次の世代になったら、もう山羊たちは飼わないと思います。

 

―ラダックがどうなっていくといいと思いますか?

 

パドマ 私は昔のラダックが好きです。

 

シャクン そう、今、ラダックはすごいスピードで発展しています。車でどこでもいけるし、家もきれいになりました。でも、私がマナーリからラダックに嫁いできた数十年ほど前は、誰かの家へ行ってご飯を食べたり、お茶を飲んだり、出かけるときにはお弁当を持たせられたりということが、お金を介さずに、ごく普通のこととしてありました。今は行動も物質もすべてがお金に変換される時代。それがとても残念です。もう元には戻れないのかもしれませんが・・・・。

 

パドマ 前の方が良かったですね。

 

シャクン 本当に。でも、ひとりひとりの人が持っている可能性があると私は信じています。ひとりひとりが変われば、もしかしたら環境や社会も変えられるのではないでしょうか。

 

インタビュー:おおくにあきこ(ウォールアートプロジェクト・統括ディレクター)

 

次回は、二人が思い描くラダックの未来についてお伝えします。

 

*1   標高4250mにある湖。パドマさんの故郷ルクング村はその湖畔にある。vol.1の記事に写真があります。

 

私たちが挑戦しているクラウドファンディングのページはこちらです。

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【誰よりも早く現地の様子を知るコース】

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【淺井裕介最大級の地上絵を応援するコース1】布の地上絵のカケラにドローイングのシルクスクリーン (約10~15cm)

【淺井裕介最大級の地上絵を応援するコース1】布の地上絵のカケラにドローイングのシルクスクリーン (約10~15cm)

淺井裕介さんがラダックの大地に描く地上絵の一つは、遊牧民のテント素材の帆布をキャンバスに、現地の土とアクリル絵の具や水性ペンキなどで描かれます。2日間の展示後は強風や雨を考慮し、すぐに撤収。最大級にして世界最速で消えてゆく地上絵となります。
巨大な地上絵のため、帆布の余白の部分も大切な構成要素となります。ラダックの風や土、光をまとった帆布の地上絵の一部に、地上絵の完成図ドローイングをシルクスクリーンで手印刷。(イメージ写真の絵の部分がシルクスクリーン印刷されるドローイング、線が地上絵の一部です)約10cm~15cmの「地上絵のカケラ」にして皆さんへリターンします。額装したり、Tシャツやトートバッグに縫い付けるのも手。
*淺井さんのサインはシルクスクリーン印刷になります。
*写真はイメージです。

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巨大な地上絵のため、帆布の余白の部分も大切な構成要素となります。ラダックの風や土、光をまとった帆布の地上絵の一部に、地上絵の完成図ドローイングをシルクスクリーンで手印刷。(イメージ写真の絵の部分がシルクスクリーン印刷されるドローイング、線が地上絵の一部です)約10cm~15cmの「地上絵のカケラ」にして皆さんへリターンします。額装したり、Tシャツやトートバッグに縫い付けるのも手。
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