夏のクリエイターも決定しました！〜参加クリエイターのご紹介②

長らく「Coming soon」とさせていただいていた、夏のクリエイターが決定しました！

なんとアニメーション界のビッグネームに制作快諾をいただき、私たちも色めいています。エストニアの巨匠・Priit Pärn（プリート・パルン）さんと、その妻・Olga Pärn（オルガ・パルン）さんです。

プリート・パルンさんは、現在70代に突入するベテランもベテランですが、今なお、アニメーションの新しい可能性に挑戦しつづけていらっしゃいます。もともとは、植物学者の仕事をする一方で、風刺画家としてキャリアを重ねた方ですが、アニメーション制作に本格的に関わるようになったのは、1970年代。エストニア・アニメーションの祖レイン・ラーマットの誘いからでした。教師としての経験も数多く、2008年にはウロ・ピッコフらとともにエストニア芸術アカデミーのアニメーション専攻を立ち上げ、後進の指導にもあたっています。

プロジェクトページのプロフィールにも、「ソ連当局と衝突しながら」と書きましたが、彼の作品をご覧いただくと、自由すぎる映像表現に思わず笑わされつつも、不条理性・諷刺に富んだメッセージを感じとることができると思います（ページ内のトレイラーをぜひご覧ください！）。

妻のオルガさんは、1976年ベラルーシ・ミンスク生まれ。美術大学で版画を学んだ後、1996年から2003年までベラルーシフィルムで美術監督とアニメーターを務めました。2003年からのフランス留学中、プリートさんと知り合います。2006年からはエストニアに移住し、ヨーニスフィルムにてプリートさんと共に共同監督で制作を行っています。母親も、ソ連の国営アニメーションスタジオ・ソユズムリトフィルムで監督として活躍したナターリア・マルチェンコです。

パルン夫妻は、作品ごとに、造形やタッチ・雰囲気がかなり異なるので、今回彼らの手にかかって、どのような「夏」が出来上がるのか、想像もつきません……！

本プロジェクトを打診した際、「素晴らしい企画ですね！」と返信をくださったパルン夫妻。制作も大いに楽しんでくださっているようで、完成が待ち遠しいです。またラフの静止画が届きましたら、こちらでもご紹介させていただきます！