【終了まで残り７日】＜文化財課による出土物の紹介＞ハート型土偶について

プロジェクト終了まで残り７日となりました。

多くの支援者様から、あたたかいご支援をいただいております。

終了まで残り少なくなっておりますが、引き続き皆さまの厚いご支援をよろしくお願いいたします。

ハート型土偶は、関東地方から東北地方南部で多くつくられ、仙台市太白区大野田にある大野田遺跡からも発見されました。

この地域は、広瀬川と名取川に挟まれた平野の中でも、やや小高い場所にあります。

この遺跡は、約４，０００年前の縄文時代後期の遺跡です。

多量の土器や石器などは、厚く堆積したゴミ捨て場や盛り土の中から発見されました。

その中でも、土偶の出土が多く、３００近い破片が発見されています。

これは、県内でも発掘調査による点数では最多のものになります。

完全な形の土偶はありません。土の中のあちらこちらから、体の各部分がバラバラの状態で発見されています。

首などに接着剤のアスファルトのついたものもあり、壊れたものを直していたこともわかります。

その中に、ハート型土偶も多数発見されています。

ハート型土偶とは、顔の作りがハート型になっており、仮面をかぶった姿とも顔そのものをデフォルメしたものではないかとも考えられていますが、はっきりしたところはわかっていません。

大きなハート型の顔・体の横に張り出した腕・自立ができる足腰などが特徴になります。

＜ハート型土偶と土器など＞