不思議なくらい忘れ去られた国、イエメン（JVC OB佐藤真紀さんからの応援メッセージ）

こんにちは。広報グループの大村です。

90年代にイエメンに青年海外協力隊として派遣されて以来、今もなおイエメンに関わり続けている元JVC職員の佐藤真紀さんから応援メッセージをいただきました！イエメン、パレスチナ、イラクなど中東地域での活動経験が豊富な真紀さんならではのメッセージです。ぜひご覧ください。

 

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こんにちは。佐藤真紀です。

元JVC中東事業代表で、現在は国際協力アドバイザーとして、中東地域に関わっています。

 

私は、中東に関心を持ち、1994年に会社を休職して青年海外協力隊に参加し、イエメンに赴任しました。工業開発の指導でした。しかし一か月後に、内戦に巻き込まれ、戦争の現実を初めて見ました。

 

そしてジブチのフランス軍基地内に設けられた難民キャンプに収容された経験から、平和の為に活動したいという強い思いがありました。

イエメンにもう一度行きたいと思っていた頃、JVCの創設メンバーの1人である星野昌子さんが、「この団体がなくなることが目標です」とTVで話されていたのを見て興味を持ちました。

 

そして、当時JVCはイエメンでの活動を行っていなかったこともあり、1997年にJVCの現地代表としてパレスチナに赴任することになりました。

 

 

オスロ合意で始まった暫定自治が99年に終わり、パレスチナという国ができる！その場に自分がいたい！と思いました。平和に向けた教育や文化づくりの事業を行っていましたが、2000年に第二次インティファーダがはじまり、緊急救援を実施せざるを得ませんでした。

 

2002年に私はパレスチナを去りイラクの支援に集中するようになり、パレスチナに深く関わる機会はほとんどありませんでしたが、最近、大学で中東について教えたり、NGOなどのアドバイザーとしてパレスチナ問題にも関わるようになりました。

 

ここ数年、イスラエルとパレスチナの衝突が激化していることを憂慮していました。

10月7日から始まった〝戦争〝には言葉を失っています。

 

イスラエルのラビン首相が「血も涙も、もうたくさんだ」と訴えてから30年。どれだけの血と涙が流されたのでしょう。

 

もともと自分個人に何かできるわけではないのですが、現状を見れば無力感を感じてしまいます。月並みな言葉ですが、微力でも力を結集しないと状況は悪化するばかり。

イエメンに話を戻せば、不思議なくらい忘れ去られた国になっています。

どれだけの血と涙が流されればこの地が注目されるの？という話ではないはずです。

 

イエメンでは、JVCのプロジェクトを通じたアドボカシーにも期待しています。

そして、紛争の局面だけではなく、ぜひイエメンの素晴らしい文化も伝えてください。

 

 

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真紀さん、メッセージをありがとうございました。

イエメンはコーヒーをはじめとする素晴らしい文化に溢れた国です。私たちも真紀さんと同じで、現状の特に子どもを取り巻く厳しい現実をケアし発信しながらも、「イエメンに元々ある豊かな文化」を多くの方々に届けたいと思っています！

 

真紀さんの言葉を借りれば「不思議なくらい忘れ去られた国」、イエメン。

援助の届かない場所に特に子どもについての支援を届け、そして誰からも「忘れられた」なんて言わせないくらい、たくさんの方にイエメンの声を届けたいと思っています。

 

クラファン終了まであと7日。

引き続き応援よろしくお願いいたします！