ガザより：COVID-19による外出制限の緩和と活動再開

 

こんばんは、JVCパレスチナ事業です。これまでに370人の方からご寄付を頂いており、皆さまのおかげで応援の輪が着実に広がっています。本当にありがとうございます。

ガザでは8月下旬にCOVID-19の市中感染者が発覚してから、感染拡大防止のため厳しい外出制限がかけられていたため、この間の活動はSNSを通じての子育てカウンセリングが主でした。

 

先週から外出制限が緩和され、家庭訪問や地域での講習活動を再開しました。ガザではまだ毎日数十人の新規感染者が出ており、大勢が集まらないようにする、良く換気をする、マスクを付ける、検温するなど、感染予防対策に配慮しながら行っています。

 

子どもの貧血に関する講習。どうしたら貧血を防ぐまたは改善できるのかについて説明します。

 

５歳以下の子どもの栄養に関する講習。現在、調理実習はできませんが、栄養の基礎知識の伝達を行っています。

外出制限により仕事ができなくなり、さらに家計が苦しくなっている人が増えているため、幼い子どもがいる貧困家庭への食料の配布も再開する予定です。

 

現地からは、子どもがAEIの検診を受けたお母さんから感謝のメッセージが届きました。

 

ナアマ・ムハンマド・ウスマーンさんは２人のお子さんのお母さんです。
コミュニティセンターで子どもの健診をやっていると聞いて受けたところ、お子さんが栄養失調であることがわかりました。補助栄養剤の配給やカウンセリングにより徐々に改善しており、現在もフォローアップをしています。

 

ナアマさんから日本の皆さんに、「この活動は私たちのようなパレスチナ人を助けています。活動が続くように応援してください」とメッセージを頂きました。

 

クラウドファンディングはあと11日となりました。
おかげさまで現在の活動を続けることができていますが、来年度の資金がどうなるか、予測がつかない状況は続きます。一人でも栄養失調やそれに付随する疾患から回復する子どもが増えるよう、どうか引き続きご支援をよろしくお願いたします。