９年を迎えて。

令和2年3月11日

　未曽有の被害をもたらした東日本大震災から９年の歳月が流れました。

　犠牲となられた方々とご遺族の皆さまには改めてお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

　当北郷騎馬会でも、会員5名と多くのご家族の方が亡くなり、家屋の流失、馬匹の死亡などに加え、東電事故による被災も重なり、なんとも痛ましい限りでありました。
　被災時から現在まで、多くの皆様からご支援等を賜り感謝と御礼を申し上げます。

　震災に直面し、当騎馬会（会員数は120名ほど）としましても、野馬追の継承・伝承に危機感を覚え、会員相互の協力及び支援、後継者育成、会員増強等の活動に加え、積極的に地域活動への参画と関係機関の協力のもと騎馬会活動の外部発信等も行ってまいりました。
　我々のささやかな取組ではありますが共感を頂き、「馬に係る人々との交流」「野馬追の歴史、武具・馬具の学習会」「わらじ・たっつけ袴製作等の技術習得」や「乗馬体験と馬との愛護セラピー」等、多くの方にご参加いただきました。

　一千有余年を超えて現代に伝わり、武士（もののふ）文化である『仁・義・礼・智』の秩序により執り行われ、この地の繁栄と安寧を祈願する祭礼であり、住民の心の拠りどころである「野馬追」。
　先人から護り継続してきた伝統文化の周知と後世への継承を行い、さらに地域の活性化と未来への希望（繁栄と安寧）に繋げるよう努力したいと考えております。

　皆様のご支援、引き続き宜しくお願い致します。

　新型コロナウイルスが拡散しております、皆様くれぐれもご自愛ください。

※北郷騎馬会Facebookから引用